キスリング展
2019年7月19日
白金台の東京都庭園美術館で開かれていた「キスリング展 エコール・ド・パリの夢」に行ってきました。
これまでキスリングの作品をまとめて見ることがなかったので、約60点からなる展示は画業を知るのにとても良い機会でした。
19歳で故郷のポーランド・クラクフからパリに出たキスリングは、同時代の多くの芸術家と交流を持ち、その影響を受けながらも独自の画風を確立したとされています。
いろいろなジャンルがあるなかで、大きめのアーモンド形の瞳が特徴の肖像画は印象に残りました。
美術館は、アールデコ様式で昭和8年(1933年)に建てられた旧朝香宮邸をほぼそのまま使っています。今回初めて訪れました。
クリムト展 ウィーンと日本1900
2019年7月8日
上野の東京都美術館で開かれていた「クリムト展 ウィーンと日本1900」に行きました。
グスタフ・クリムトの没後100年を記念して開かれた展覧会には、クリムトのコレクションで知られるウィーンのベルヴェデーレ宮オーストリア絵画館から来日した作品を主として、優れた作品が展示されています。
クリムトの作品は装飾性や官能性が魅力ですが、旧約聖書をテーマとした『ユディトⅠ』やその他の作品からもその魅力を感じることができます。
印象派への旅 海運王の夢
2019年7月3日
渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開かれていた「印象派への旅 海運王の夢-バレル・コレクション-」展に行きました。
スコットランドのグラスゴーにおいて海運業で財を成したウィリアム・バレル(1861-1958)が収集した多数の美術品は、その後、グラスゴー市に寄贈され、バレル・コレクションとして展示されているそうです。そのバレル・コレクションの改修工事のため、作品の国外への貸し出しが可能となり、今回の展覧会につながりました。
当時のグラスゴーはイギリス随一の開港都市として経済発展が著しく、美術品も多く集まったようで、経済の繁栄と美術が切り離せない関係にあることを改めて感じます。
今回の展示ではコレクションのうち印象派を中心として優れた作品が来日しました。マネの『シャンパングラスのバラ』などはとても良い一枚でした。