ブダペスト―ヨーロッパとハンガリーの美術400年
2020年4月18日
新型コロナウィルスの感染拡大は展覧会の開催にも影響しています。
六本木の国立新美術館で開かれたこの展覧会は、新型コロナウィルスの影響で臨時休館となり、会期は当初の3月16日から3月29日に延長されたものの、結局再開されることなく閉幕となったものです。
たまたま早いタイミングで見ておくことができてよかったのですが、多くの人が見ることもかなわず終了したのはとても残念なことです。
さて、展覧会は日本とハンガリーの外交関係解説150周年を記念し、ブダペスト国立西洋美術館とハンガリー・ナショナル・ギャラリーのコレクションがまとめて来日しました。
展示は、ドイツ・ルネサンスのクラーナハから印象派までの美術史をたどれる作品に加え、ハンガリーの近現代の作家の作品も見られるという盛りだくさんなものです。
ハンガリーで活躍したシニェイ・メルシェ・パールの「紫のドレスの婦人」などは本国でなければなかなか見られないものだと思います。
ハプスブルク展
2020年4月12日
新型コロナウィルスがまだ脅威となる前のことです。
上野の国立西洋美術館で開かれていた「ハプスブルク展」に行ってきました。
オーストリアと日本の国交樹立150周年を記念する展覧会でウィーン美術史美術館から第一級の作品が来ました。
ハプスブルク家中興の祖とされるマクシミリアン1世の時代から、最後の皇帝となったフランツ・ヨーゼフ1世の時代まで、歴史を絵画や工芸品でたどる展示です。
デューラーやベラスケス、ヴィジェ=ルブランによる肖像画など美術史上、貴重な作品を見ることができました。
吉野石膏コレクション展
2020年3月31日
しばらく前に、丸の内の三菱一号館美術館で開かれていた「印象派からその先へ― 世界に誇る吉野石膏コレクション展」に行ってきました。
この展覧会は、印象派以降の粒よりの名品を揃える吉野石膏コレクションを展示する企画です。
吉野石膏コレクションとは、あのタイガーボードの吉野石膏株式会社によるもので、現在は創業の地である山形県の山形美術館に寄託されています。
かねてから山形美術館へコレクションを観に行きたいと思っていたところ、今回、近くで観ることができました。そのすぐれた作品は内外を問わず展覧会に貸し出される機会が多いとのことで、それがうかがえる内容でした。