百花繚乱 華麗なる花の世界
2021年6月27日
広尾の山種美術館で開かれている『百花繚乱 華麗なる花の世界』展に行きました。
開館55周年を記念した特別展として、花を描いた絵画で美術館を満開にするという企画で、当館所蔵の約60点の作品を見ることができます。
近現代の日本画の名だたる画家の花を思う存分楽しめ、小林古径や速水御舟らの良さを改めて感じ、洋画では梅原龍三郎の迫力ある描写を感じることができました。
コレクター福富太郎の眼 昭和のキャバレー王が愛した絵画
2021年6月18日
しばらく前のことですが、東京駅の東京ステーションギャラリーで開かれている『コレクター福富太郎の眼 昭和のキャバレー王が愛した絵画』に行きました。
昭和のキャバレー王と言われた福富太郎氏のコレクションから80点余りが展示される内容で、私が福富太郎氏のコレクションのことを知ったのはこの展覧会のおかげです。
鏑木清方の名作の数々や、つい最近「あやしい絵展」で初めて見た北野恒富の作品などのほかにも、氏が良質と信じれば未評価の画家のものであっても求めたといわれる作品をまとめて見ることができました。
いつものように見終えたあとは、東京駅を行き交う人をしばらく眺めます。
クールベと海展―フランス近代 自然へのまなざし
2021年6月8日
汐留のパナソニック汐留美術館で開かれている『クールベと海展―フランス近代 自然へのまなざし』展に行ってきました。
クールベといえば写実主義。そのクールベが描く自然や動物、海を題材とした作品が国内の美術館から多数集まりました。
特に展覧会のテーマともなっている「海」については、打ち寄せる波を写実でとらえた作品を同時に並べて見ることができるまたとない機会でした。
晩年はパリ・コミューンに参加し、破壊活動に加担したという罪で多額の賠償金を求められ、これをきっかけにスイスに亡命し、母国に戻ることはなかったそうです。亡命後もなお題材として波を求め続け、スイス時代に描かれた波の作品も見られます。
美術館からは、日本の鉄道発祥の地である新橋停車場を復元した旧駅舎を見ることができます。