テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ
2023年11月8日
しばらく前のこと、六本木の国立新美術館で開かれていた「テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ」へ行きました。
今回のテート美術館展は「光」をテーマにしています。私どもの「ひかり」です。
テートが収蔵する18世紀末から現代までのコレクションのうち、「光」をテーマにした作品が来日しました。
展示構成は、ターナーやコンスタブルといった巨匠の作品、日本ではなかなか見る機会のないウィリアム・ブレイクの作品、モネなどの印象派の作品などが一つのグループ、現代作家たちの絵画、写真、彫刻、インスタレーションなど多様な表現の作品がもう一つのグループで、両グループ間をアタマを切り替えながら見ました。脳の中ではそれぞれを見るときに働く部位がたぶん違います。
良い天気に恵まれました。
今回の出品作を所蔵するテート・ブリテンとテート・モダン。
恋し、こがれたインドの染織-世界にはばたいた布たち
2023年11月2日
虎ノ門の大倉集古館で開かれていた「恋し、こがれたインドの染織-世界にはばたいた布たち」展に行きました。大倉集古館へは約1年半ぶりの訪問です。
木綿を美しく染めることは難しく、17世紀以前にはインドだけがその技術を持っていたそうです。そのインドで18~20世紀にかけて作られた布や、交易によりインドから世界各地へ伝播し、各地で変化を遂げて作られた布を見ることができます。
いろいろなモチーフでデザインされた当時の繊細な布に感嘆しました。
江戸時代の美術─「軽み」の誕生
2023年10月28日
丸の内の出光美術館で開かれていた『江戸時代の美術─「軽み」の誕生』に行きました。
展覧会の概要によると、狩野派の地位を盤石にした狩野探幽が後水尾天皇に対して「絵はつまりたるがわろき」と語ったそうで、画面にすべてを書き尽くさず、ゆとりや隙を感じさせるようにすべきというのがその真意とのことです。
このつまらない(詰まり過ぎない)の価値観が現代まで引き継がれてきていることを感じられる展覧会でした。
皇居方面はあちらこちらで再開発が活発な東京の中で変わらない景色の一つです。
すぐ近くで来年秋まで修繕工事をしている三菱一号館美術館に立ち寄ってみました。足場が組まれ覆いがかかっています。その覆いはロートレックのモチーフです。
前庭のバラに癒されます。