民間投資活性化等のための税制改正大綱

民間投資活性化等のための税制改正大綱

2013年10月2日

 来年4月の消費税率の引き上げの発表にあわせて、「民間投資活性化等のための税制改正大綱」が与党内でとりまとめられました。
 通常「税制改正大綱」というと、毎年12月に、翌年度に実施される税制改正の原案としてとりまとめられるものを指しますが、民間投資を喚起する成長戦略を強力に推し進める安倍政権が、年末の大綱を待たずに前倒しをしたものです。その施行時期も一部のものについては、年度はじめの来年の4月1日からではなく、法案の可決成立後に即施行となる予定です。
 内容は大綱のタイトルにあるように、「投資」を優遇するものになっています。設備の陳腐化・老朽化で更新を検討していた企業にとってはこれを後押しする内容です。

モローとルオー

2013年9月30日

 少し前のことになりますが、汐留ミュージアムで開かれている「モローとルオー-聖なるものの継承と変容-」展に行ってきました。
 パリのギュスターヴ・モロー美術館がことし改装に入ったため貸し出されることとなったモローの作品と、汐留ミュージアムがもともと所有していたルオーの作品を中心とした展覧会です。この展覧会でモローとルオーが緊密な師弟関係にあったことは往復書簡などを通じてはじめて知りました。
 作品はどれも心ひかれるもので、ルオーの初期の作品はこれまでなかなか見ることがなかったものです。私のようにルオーよりモローの方が好きという方にとっては是非お勧めです。
モローとルオー

竹内栖鳳展

2013年9月16日

  東京国立近代美術館で開かれている『竹内栖鳳展』に行きました。久しぶりに観た近代日本画の展覧会です。
  副題に『近代日本画の巨人』と記されているとおり、展示されている数多くの作品から近代日本画における画業の偉大さが伝わってきます。
  私にとっても惹きつられる作品ばかりですが、とりわけ印象に残ったのは六曲一双の屏風『羅馬之図』でした。
竹内栖鳳

コベナンツの活用術

2013年9月14日

  金融用語でコベナンツ(Covenants:英語)という言葉があります。
  コベナンツとは、契約条項や約款という意味を持ちますが、金融用語としては融資や社債の財務制限事項の意味で用いられることが多く、借り手の財務指標が一定の基準を満たさなくなった場合に貸し手から契約解除による返済を求められたり、金利上昇のペナルティを課されたりするものです。
  一般には銀行団による協調融資や社債など大口の取引で用いられ、貸し手にとってメリットのあるものですが、借り手にとってもコベナンツがあることで担保提供を省略できる場合もあるなど、デメリットばかりとは限りません。
  このようにコベナンツは本来外部との約束事ですが、借り手においてコベナンツの財務指標だけを切り出してうまく経営に採り入れれば、自社の財務規律を保つのに役立つのではと考えます。
  コベナンツで設けられる項目としては、純資産額維持、自己資本比率維持、利益維持、負債額維持、負債比率維持、インタレスト・カバレッジ・レシオの維持、債務償還年数の維持などです。これらのうち、会社の経営計画などで指標となっていないものを採り入れることにより自社の財務体質をより強固にする可能性が生まれます。
  経営計画が利益(やキャッシュフロー)計画に偏っている場合は是非検討してみてはいかがでしょうか。

プーシキン美術館展に行きました

2013年8月27日

  横浜美術館で開かれている『プーシキン美術館展 フランス絵画300年』に行きました。
  17世紀から20世紀までの各年代の名手たちの作品が時代順に展示されていて、フランス絵画史をたどれます。
  横浜美術館のコレクション展には、フランス象徴主義の巨匠ギュスターヴ・モローの作品も展示されていて、こちらもフランス絵画つながりとしてお見逃し無く。

PUSHKIN展-570x427

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