名工の明治展
2018年6月7日
北の丸公園の東京国立近代美術館工芸館で開かれていた、『工芸館開館40周年記念 名工の明治』に行きました。
明治時代の国内の工芸作品のトップクラスを展示する展覧会です。
なかでも鈴木長吉の「十二の鷹」が数年の修復を終えて、揃って展示されているコーナーは圧巻でした。
また、板谷波山や浜田庄司らのやきものも見応えがあります。
名作誕生 つながる日本美術
2018年6月1日
上野の東京国立博物館で開かれていた「名作誕生 つながる日本美術」展に行きました。
絵画や彫刻、書といった作品のうち、これらの制作に影響を与えた作品や、作品に共通する美意識に着目し、時代や地域を超えて生まれた名作のドラマを紹介するというテーマです。
なかでも長谷川等伯の「松林図屛風」は新たな感動を与えてくれました。また、伊藤若冲の「仙人掌群鶏図襖」に描かれた鶏の迫力には圧倒されました。
ほかにも、菱川師宣の「見返り美人図」など見どころが多く、国宝や重要文化財が数多く展示してありました。
春と秋に解放される本館裏の庭園を散策しました。
横山大観展
2018年5月28日
竹橋の東京国立近代美術館で開かれていた『生誕150年 横山大観展』に行きました。
明治の訪れとともに誕生した横山大観の大回顧展で、連日のように来場者で賑わっていたようです。
日本絵画の巨匠として知られる横山大観ですが、これまで一断面でしか見ていなかったところに、たくさんのことを知ることができた貴重な展覧会でした。
その画業のなかで、さまざまな試みを絶えずしていて、それが制作に現れているところは興味が尽きません。
近代美術館から大手町方面のどんどん変わりゆく高層ビル群の眺めは好きな風景のひとつです。
ルドン-秘密の花園
2018年5月19日
丸の内の三菱一号館美術館で開かれている『ルドン-秘密の花園』展に行ってきました。
印象派と同時代ながら、特異とも言われる画業を残したオディロン・ルドンの植物をテーマにした展覧会です。
目玉は、かつてドムシー男爵がルドンに注文をした食堂装飾画で、その後、相続税の物納でフランスの国有となり、現在はパリのオルセー美術館の所蔵となっている15点がそろって来日し、同じ食堂を飾っていた当館所蔵の「グラン・ブーケ」と合わせて一堂に会した展示です。
そのほかにも、世界有数のルドンコレクションを有するといわれる岐阜県美術館、パリのオルセー美術館などからテーマに沿った名作が集まっています。
展示室をつなぐ回廊のベンチから新緑の中庭を眺めるのも良いものです。
光琳と乾山~芸術家兄弟・響き合う美意識
2018年5月11日
南青山の根津美術館で開かれていた『光琳と乾山 芸術家兄弟・響き合う美意識』展に行きました。
毎年この時期に恒例となっている尾形光琳筆「燕子花図屏風」の展示に合わせた企画展示で、今回は弟の乾山の作品とともに、兄弟の美意識の競演が見られました。
なかでも乾山の「武蔵野隅田川図乱箱」は桐箱に絵が施されている珍しいもので、81歳の没年の作ということもあって印象に残りました。
庭園の燕子花はちょうど見頃で、初夏の強い日差しに映えていました。