没後50年 藤田嗣治展
2018年10月27日
上野の東京都美術館で開かれていた「没後50年 藤田嗣治展」に行きました。
今や多くの説明を要しない画家の大回顧展で、初期から晩年までの作品が数多く展示されていました。
エコール・ド・パリでの活躍、太平洋戦争期の作戦記録画への協力、フランス国籍の取得、キリスト教への帰依などの転機を、作品の展示とともに知ることができたことは大きな収穫でした。
没後50年 河井寛次郎展
2018年10月22日
汐留のパナソニック汐留ミュージアムで開かれていた「没後50年 河井寛次郎展」に行ってきました。
多彩なジャンルの作陶の名品のみならず木彫や書を集めた展示を見ることで、これまで興味を持ちながらもなかなかたどり着くことができなかった制作の全貌に少し近づいた気がしました。
また、東京高等工業学校の窯業科卒ということと、これに関連した写真パネルの展示は、私の母校の新たな一面を知るきっかけになり、より親近感を覚えました。
ミケランジェロと理想の肉体
2018年10月15日
上野の国立西洋美術館で開かれていた「ミケランジェロと理想の肉体」展に行ってきました。
自らを「彫刻家」と呼び、また、彫刻こそが芸術の最高の表現方法と考えていたとされるミケランジェロの貴重な作品が今回2点展示されました。
1点は初期の「若き洗礼者ヨハネ」で、もう1点は円熟期の「ダヴィデ=アポロ」です。
骨格や筋肉、ポーズを見るだけでなく、題材となった洗礼者ヨハネの表現を見たり、今もなおダヴィデとアポロのいずれにも定まっていない題材を、自分なりに持ち物や身の回りの物から推量したりするのは楽しいことでした。
その他の古代ギリシャ・ローマやルネサンスの彫刻作品の展示も見ごたえ十分です。
東京事務所移転9周年
2018年10月5日
本日10月5日は、東京事務所が現在の千代田区内神田に移転して満9年の日です。
日頃のみなさまからのご支援に感謝をするとともに、厚く御礼を申し上げます。
時代の変化をとらえ続けられるよう意識をもって、これからもお役に立てるよう取り組んでまいります。
琉球 美の宝庫
2018年9月15日
六本木のサントリー美術館で開かれていた「琉球 美の宝庫」展に行ってきました。
15世紀に統一王朝が成立した海上王国として、以後400年以上にわたって東アジアでの交易で繁栄した琉球王国の美術品や工芸品を集めた展覧会です。
展示のジャンルは、彩りの見事な染織、中国の影響を色濃く受けた絵画、琉球国王尚家の貴重な文物、見事な細工の漆芸からなり、普段なかなか目にすることができないものばかりでした。
1470年の王国の成立から、1609年の薩摩藩の侵攻を受けての日本の幕藩制への組み込み、1868年の明治政府成立、廃藩置県による沖縄県の設置、1945年の沖縄戦での首里城などの破壊まで歴史への理解も深まる展示でした。