ギュスターヴ・モロー展
2019年6月23日
汐留のパナソニック汐留美術館で開かれていた『ギュスターヴ・モロー展―サロメと宿命の女たち―』に行ってきました。ルオーのコレクションで知られる当館では、ルオーの師であるモローもときどき展覧会のテーマになります。
パリのギュスターヴ・モロー美術館が所蔵するコレクションのうち、「女性」という切り口で選ばれた油彩・水彩・素描などが来日しました。
いつかは見たいと思っていたサロメの『出現』を見られたことや、モローの目を通して描かれた神話や聖書の女性を、モローの実生活がうかがえる展示とともに見ることができたのは貴重でした。
六古窯
2019年6月15日
丸の内の出光美術館で開かれている「六古窯-<和>のやきもの」展に行ってきました。
展示概要によると、瀬戸、常滑、越前、信楽、丹波、備前は六古窯とよばれ、平安時代後期から鎌倉・室町時代に生み出され現代まで続いてきた産地で、各地が独自のスタイルを生み出してきたそうです。
もともとが生活に密着した陶器から出発しているため華やかな装飾性はありませんが、造形の力強さや焼成時に生じた自然釉の表情は見ていて飽きません。
ラファエル前派の軌跡展
2019年6月7日
丸の内の三菱一号館美術館で開かれていた「ラファエル前派の軌跡」展に行ってきました。
19世紀の中頃にイギリスで起こったラファエル前派の作品を、その起源からたどる展覧会で、本格的なラファエル前派の展覧会に行ったのは2014年以来です。
ラファエル前派を評価し、支持をした美術評論家のジョン・ラスキンの生誕200年記念がサブテーマとなっていて、ラスキンが評価したターナーの展示から始まり、ラファエル前派の各世代の画家たちの展示へと続きます。
美を紡ぐ 日本美術の名品 ―雪舟、永徳から光琳、北斎まで―
2019年6月1日
上野の東京国立博物館で開かれていた「美を紡ぐ 日本美術の名品 ―雪舟、永徳から光琳、北斎まで―」展に行きました。
優れた日本美術の作品を後世に伝える活動の一環として企画された本展覧会では、狩野永徳の『檜図屏風』や『唐獅子図』、雪舟の『秋冬山水図』といった名だたる名品を一度に見ることができました。その他の展示作品もいずれも貴重なものばかりです。
展示作品の一つである久隅守景の『納涼図屏風』には3年半ぶりにめぐり逢え、改めてその世界に浸りました。
ちょうど庭園が公開されていて、気持ちの良い風を楽しみました。
ピーター・ドラッカー・コレクション水墨画名品展
2019年5月27日
千葉市美術館で開かれていた、『ピーター・ドラッカー・コレクション水墨画名品展』に行きました。
あの「マネジメントの父」が日本の水墨画を収集していたことは知りませんでしたが、このたび、ドラッカーの日本絵画のコレクション全197点が日本企業により取得され、千葉市美術館に寄託されることになったそうです。
これを記念して千葉市美術館で披露されていたのを、5月26日付のブログで紹介した『メアリー・エインズワース浮世絵コレクション』と同時開催で一緒に見ることができたのは幸運でした。
室町時代の雪村周継から江戸時代の伊藤若冲など、コレクションが散逸しないで美術館に納められて本当に良かったと思います。