マーク・マンダース マーク・マンダースの不在

マーク・マンダース マーク・マンダースの不在

2021年7月20日

 木場の東京都現代美術館で開かれていた『マーク・マンダース マーク・マンダースの不在』展に行きました。
 私の生年と同じ1968年にオランダで生まれ、ベルギーにスタジオを構える現代美術作家、マーク・マンダース氏の国内美術館初の個展だそうです。
 展示室を半透明のシートで仕切った各スペースには、ブロンズや金属、木材を用いた彫刻が展示されていました。たとえば、人間の頭部をかたどった巨大な彫刻は、展示作品のなかでも代表的なものですが、初めて見るのに違和感を感じないどころか、ぐいぐいと引き込まれる不思議さがあります。
 屋外にも作品が展示されていました。
マーク・マンダース屋外展示
 当館へは、2019年3月のリニューアル・オープン後初めて行きました。カフェやテラスの雰囲気は欧米の美術館にいるような錯覚を覚えます。
東京都現代美術館外観
 当館所有のコレクションも見ることができます。
マーク・マンダース

Boom Bye Bye Pain

2021年7月10日

 六本木のギャラリー、KOTARO NUKAGAで開かれている松山智一氏の個展「Boom Bye Bye Pain」に行きました。
 ニューヨークを拠点に、最先端のアートを生み出し続けている松山氏の絵画を、落ち着いた空間の中で間近に見ることができました。
 2つのスタイルの絵画のうち、人や花鳥が描きこまれた方に私はより魅かれます。少し離れて多様な色の組み合わせを感じとったり、近くに寄って丹念に描きこまれた花鳥を見たりしていると、あっという間に時間が過ぎます。
 松山氏の作品を見るのは、昨年の6月、コロナ禍のなかで訪れた明治神宮の境内で特別展示されていた彫刻以来のことで、絵画は今回が初めてです。
六本木 KOTARO NUKAGA

モンドリアン展

2021年7月6日

 しばらく前に、西新宿のSOMPO美術館で開かれていたモンドリアン展に行ってきました。
 新型コロナによる緊急事態宣言で臨時休館となり、そのまま会期末を迎えるものと諦めかけていたところ、幸いなことに再開館することとなり、最終日に滑り込みで見ることができました。
 展示はピエト(ピート)・モンドリアンが生まれ育ったオランダのデン・ハーグ美術館から来日した作品が中心で、点数もまとまっています。モンドリアンといえば、あの垂直と水平の線に原色を施した抽象画をまず思い浮かべますが、初期の風景画や人物画から抽象画に至るまでの変遷をたどることができ、また、画家としての転機となる作品もあり、貴重な展覧会でした。
 展示室の一角には、モンドリアンらが提唱したザ・ステイル様式を採り入れた邸宅の写真パネルがあり、撮影スポットになっていました。
モンドリアン展の展示
 当日は霧雨でした。
SOMPO美術館外観

百花繚乱 華麗なる花の世界

2021年6月27日

 広尾の山種美術館で開かれている『百花繚乱 華麗なる花の世界』展に行きました。
 開館55周年を記念した特別展として、花を描いた絵画で美術館を満開にするという企画で、当館所蔵の約60点の作品を見ることができます。
 近現代の日本画の名だたる画家の花を思う存分楽しめ、小林古径や速水御舟らの良さを改めて感じ、洋画では梅原龍三郎の迫力ある描写を感じることができました。
展覧会タイトル

コレクター福富太郎の眼 昭和のキャバレー王が愛した絵画

2021年6月18日

 しばらく前のことですが、東京駅の東京ステーションギャラリーで開かれている『コレクター福富太郎の眼 昭和のキャバレー王が愛した絵画』に行きました。
 昭和のキャバレー王と言われた福富太郎氏のコレクションから80点余りが展示される内容で、私が福富太郎氏のコレクションのことを知ったのはこの展覧会のおかげです。
 鏑木清方の名作の数々や、つい最近「あやしい絵展」で初めて見た北野恒富の作品などのほかにも、氏が良質と信じれば未評価の画家のものであっても求めたといわれる作品をまとめて見ることができました。
福富太郎の眼展
 いつものように見終えたあとは、東京駅を行き交う人をしばらく眺めます。
丸の内北口

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