東京事務所移転14周年
2023年10月5日
本日10月5日は、千代田区内神田に東京事務所を移転して満14年の日です。
新型コロナの影響はまだ随所に見られるものの、コロナ前のような人の動きを取り戻してきた1年間でした。
先行きが不透明で将来を見通すことが難しい時代ですが、変化をとらえ、お役に立てるよう取り組んでまいります。
このブログも満14年です。
美術館の悪ものたち
2023年10月2日
上野の国立西洋美術館で開かれていた「美術館の悪ものたち」展に行きました。
先日ご紹介した「スペインのイメージ :版画を通じて写し伝わるすがた」展と同時期に新館2階の版画素描展示室で開かれていた小企画展です。
会場には当館のコレクションから、制作された時代ごとの「悪ものたち」が登場する作品が選ばれて展示されていました。
作品の制作年は15世紀から20世紀と幅広く、たとえばアルブレヒト・デューラーの『「黙示録」より、4人の騎士』は、デューラーの版画でも代表作のうちの一つとされている貴重なもので、他にも見るべき作品が並んでいました。
スペインのイメージ :版画を通じて写し伝わるすがた
2023年9月28日
上野の国立西洋美術館で開かれていた「スペインのイメージ:版画を通じて写し伝わるすがた」展に行きました。
西ヨーロッパの中でもエキゾチックとされてきたスペイン。本展はそのスペインのイメージを形づくってきた版画を集めて展示する企画です。
会場では17世紀から20世紀までのスペインにまつわる版画を見ることができ、版画という媒体がイメージの伝播に優れているという特長が良くわかりました。
ゴヤをはじめとする数々の作品は、画集では見ることができても実物を見る機会はなかなかなく、版画を集めた展覧会のありがたみを感じました。
熊谷守一美術館
2023年9月20日
豊島区立熊谷守一美術館に行きました。
5年前に岐阜県中津川市の熊谷守一つけち記念館を訪れた際に当館のことを知って以来、行きたいと思い続けてようやく実現しました。
昨年92歳で他界した次女で前館長の熊谷榧が記した熊谷守一の年表から展示が始まり、ごく初期の油絵から晩年の作品まで見ることができます。
企画展として「熊谷守一最後の10日間展」を見ることができました。写真や熊谷榧が父である熊谷守一の病床の姿を描いた作品が展示してありました。
虫めづる日本の人々
2023年9月14日
六本木のサントリー美術館で開かれている「虫めづる日本の人々」展に行きました。
日本で古来から大切にされてきた虫のモチーフをテーマにした展示です。この虫とは昆虫に限らず、蜘蛛、蛙、蛇なども含んでいます。
その虫をモチーフにした江戸時代の絵画や工芸品を通して、虫に親しみ、虫をめでてきた日本、日本人を知ることができます。
虫の表現の仕方は様々で、とても写実的なものから、デザイン化したもの、中には擬人化したものまであって当時の「虫めづる」を感じるとともに、その感覚が現代まで引き継がれていることにも気付きました。