特別展「禅―心をかたちに―」
2016年12月4日
上野の東京国立博物館で開かれていた、特別展『禅 心をかたちに』に行ってきました。
今回の展覧会は、臨済禅師1150年・白隠禅師250年遠諱記念ということで、臨済宗の名刹に伝わる寺宝が驚くほどの規模で集結していました。
禅にゆかりのある雪舟や一休宗純、狩野探幽、白隠、僊厓(仙厓)などが残した、ここでは紹介しきれないほどのすぐれた作品を見ることができます。
特別展のあとはいつも常設展を見ます。途中で本館の北側にある景色の良い庭園も望めます。
特別展「松島瑞巌寺と伊達政宗」
2016年11月23日
日本橋の三井記念美術館で開かれていた『松島瑞巌寺と伊達政宗』に行ってきました。
今回の展覧会では、瑞巌寺においては33年ごとにしか開帳されない五大堂の秘仏「五大明王像」がはじめて寺を離れ、東日本大震災復興を祈念して特別に出品されていることが話題になりました。
展示は、天台宗の寺として建立されて以来千年を超える寺歴をもつ瑞巌寺や、その瑞巌寺を庇護した伊達家にゆかりのある屏風、障壁画、書状、陶器、具足など多岐にわたっています。新発見されたという伊達政宗の筆による「梅小禽図」は、戦国武将の文化人としての一面を強く感じさせます。
ちなみに瑞巌寺の正式な名称は「松島青龍山瑞巌円福禅寺」とのことで臨済宗の禅寺です。
The Power of Colors 色彩のちから
2016年11月18日
虎ノ門の菊池寛実記念 智美術館で開かれていた「The Power of Colors 色彩のちから」展に行ってきました。
智美術館へは初めての訪問です。現代建築の造形が見事な美術館の建物と、同じ敷地内にある西洋館とが、都心とは思えない静けさの中で絶妙な対比を生んでいます。
展示は現代陶芸で色をテーマにしています。普段は現代陶芸を見る機会があまり無いのですが、見ておいて良かったと思います。特に印象的だったのは、三代徳田八十吉の「燿彩鉢」と「燿彩花器」の二作品で、なめらかな表面の釉の濃淡に思わず見入ってしまいました。
「動き出す!絵画 ペール北山の夢」展
2016年11月11日
東京駅内の東京ステーションギャラリーで開かれていた「動き出す!絵画 ペール北山の夢」展を見ました。
ポスターの印象が薄く、大した展示ボリュームも無いだろうと高をくくっていましたが、入ってすぐの展示室で大きな間違いであることに気付きました。
国内の美術館の作品が数多く集められています。おそらく、それぞれの美術館で宝とされているものも数多くあるでしょう。当日2つの美術館をハシゴしようとしていた計画がそもそも誤りでした。
ギャラリーの仕上げとして、ドーム2階の回廊から行き交う人々をぼんやりと眺めるのも悪くありません。
大仙厓展
2016年11月3日
出光美術館で開かれている「開館50周年記念 大仙厓展 ―禅の心、ここに集う」に行きました。
開館50周年を記念して企画された展覧会の一つで、江戸時代の禅僧である仙厓の書画が展示されています。展示の柱となるのは、出光佐三初代館長が蒐集したコレクションと、福岡市美術館、九州大学文学部の収蔵品です。
無造作なようであっても、良く見ると細やかさが感じられ、思わず微笑んでしまうような絵にしばらく足を止めるのは私だけではありませんでした。