「動物集合」 Animals,Animals,Animals,From the Museum Collection
2017年5月12日
千代田区北の丸公園にある東京国立近代美術館工芸館で開かれている「動物集合」展を見ました。
この工芸館は明治43(1910)年に近衛師団司令部庁舎として建築された建物をそのまま生かして、内外のすぐれた工芸を展示する目的で設立されたものだそうです。
今回の展示のテーマはあらゆる生き物が登場する工芸を集めた特別展でした。なかでも鈴木長吉の「十二の鷹」シリーズからの3作品は精緻な技巧で、しゃがんだり、立ち上がったり、どの角度から見ても感動を与えてくれました。
スケーエン:デンマークの芸術家村展
2017年4月24日
上野の東京国立西洋美術館で開催されている「スケーエン:デンマークの芸術家村展」を見ました。
日本とデンマークとの間で外交関係が樹立して150周年の記念として企画されたとのことです。
スケーエン(スカーイェン)とはデンマーク最北端に位置する地名で、かつてその独特な風土が北欧各国から画家達を呼び寄せ芸術家村をなしていたそうです。
地図を見るとユトランド半島の先端から更に突き出ている半島です。今回の展覧会のジャンルはスケーエンにおける風景画や労働の様子などが中心で、その中でも風景画が印象に残りました。
MOMATコレクション展(東京国立近代美術館所蔵作品展)
2017年4月9日
竹橋の東京国立近代美術館で開催されいているMOMATコレクションに行きました。
近くの千鳥ヶ淵の桜の開花時期にあわせ、桜を描いた作品が展示されているほか、美術館が誇る所蔵作品が展示されていました。
岸田劉生の「道路と土手と塀(切通之写生)」などが間近で見られるのはここならでは。
美術館近くの桜も目を楽しませてくれました。
ジョー・プライスさんのこと
2017年3月31日
今月のジョー・プライス氏による日本経済新聞の「私の履歴書」が本日で最終回を迎えました。
米国人のプライス氏は、若い頃来日した日本で江戸時代の絵師伊藤若冲の一幅の掛け軸に出会いました。これをきっかけとしたその後の若冲コレクションを通じて、埋もれていた絵師の存在を多くのひとに気付かせたストーリーは、氏の絵画に対する限りない愛情を感じるものでした。
平成18年に上野の東京国立博物館で開催された「若冲と江戸絵画」展の会場において間近でお見かけしたプライス夫妻、また、まったく別の機会にお見かけした夫妻の何とも言えず親しみを感じさせる雰囲気は、やはりプライスさんと呼びたくなります。
マティスとルオー展
2017年3月16日
汐留のパナソニック汐留ミュージアムで開かれている「マティスとルオー展」を見てきました。
汐留ミュージアムが所有するルオーコレクションにのほかに、フランスや日本各地の美術館、そして個人蔵の貴重なマティスとルオーの作品が集められています。
パリの国立美術学校(エコール・デ・ボザール)のギュスターヴ・モロー教室で共に学んで以来、生涯の友人としての交流を示す手紙の展示もあり、二人の画家の深い友情を感じることができました。
これまでルオーの作品に心が動くことはありませんでしたが、今回の展覧会で少し変わったような気がします。