ブリューゲル「バベルの塔」展

ブリューゲル「バベルの塔」展

2017年7月8日

 上野の東京都美術館で開かれていたブリューゲル「バベルの塔」展に行ってきました。
 正式な展覧会名は、『ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展 16世紀ネーデルラントの至宝 ―ボスを超えて―』と長いもので、それぞれに重要な意味が込められています。
 まず、『ボイマンス美術館』は正式には「ボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館 (Museum Boijmans Van Beuningen) 」といい、オランダのロッテルダムにある美術館とのこと。
 次に、『ブリューゲル「バベルの塔」16世紀ネーデルランドの至宝』は、そのボイマンス美術館が誇るピーテル・ブリューゲルの傑作。
 最後に、『ボスを超えて』のボスは、ヒエロニムス・ボスのことで、ボスの作品に影響を受けたブリューゲルがそのボスを超えたという意味でしょうか。
 ボイマンス美術館蔵のブリューゲルの「バベルの塔」と世界的に希少なボスの2作品を見ることができたのは幸運でした。
バベルの塔

ランス美術館展

2017年7月2日

 西新宿の損保ジャパン日本興亜美術館で開かれていた「ランス美術館展」に行ってきました。
 フランスのシャンパーニュ地方にあるランス美術館から約70点のフランス絵画が来日しました。ランス美術館はシャンパンで財を成した人たちのコレクションで有名らしく、そのことだけでもなにやら楽しい気持ちになります。 
 私にとっての見所はランスに眠る藤田嗣治の貴重な素描作品の数々です。聖母像も見応えがありました。
ランス美術館展
 見終わったあとの高層ビルからの景色もまた日常とは違い新鮮です。
損保ジャパン 

大エルミタージュ美術館展~オールドマスター 西洋絵画の巨匠たち

2017年6月25日

 六本木の森アーツセンターギャラリーで開かれていた「大エルミタージュ美術館展」に行きました。
 「大」に誘われるように行ったところ、サブタイトルの「西洋絵画の巨匠たち」に違わぬ名作揃いでした。どの作品も感動的でしたが、その中で好みの作品をひとつだけ挙げると、ティツィアーノの「羽飾りのある帽子をかぶった若い女性の肖像」です。
エルミタージュ
 絵を見終わったところで森ビルの北から東に向かって関東平野を見渡せ、遠くには筑波山を望めます。
六本木ヒルズ

ミュシャ展

2017年6月13日

 六本木の国立新美術館で開かれている「ミュシャ展」に行ってきました。
 ミュシャといえば優美で洗練されたポスターや装飾パネルをまず思い浮かべますが、今回のメインは「スラヴ叙事詩」の連作20点です。
 自らのルーツであるスラヴ民族の歴史をテーマに晩年に取り組んだ「スラヴ叙事詩」についてはかねてから見たいと思っていたので、とても楽しみにしていた展覧会です。
 展示室に入ると、まずはサイズに圧倒され、つぎにひとびとの描写に圧倒されました。
 おそらく今後は本国のチェコ以外で見ることができなくなる貴重な機会だとおもいます。
ミュシャ1
 展示室の一室は写真撮影が可能でした。
ミュシャ2

オルセーのナビ派展

2017年6月4日

 丸の内の三菱一号館美術館で開かれていた「オルセーのナビ派展」に行きました。
 印象派のコレクションで知られるオルセー美術館ですが、近年は同館のギ・コジュヴァル総裁が専門とするナビ派のコレクションにも力を入れているとのこと。そのオルセー美術館から来日したセリュジエ、ヴュイヤール、ボナール、ドニ、ヴァロットンといった画家たちの選りすぐりの作品を見ることができました。
 セリュジエの「護符(タリスマン=Le Talisman)」はナビ派の象徴的な作品だそうですが、この重要な絵がさりげなく、何気なく展示されているのは興味深いところです。
ナビ派
三菱一号館

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