滑川にて
2017年11月28日
富山県の滑川を訪れました。
ほたるいかで有名な滑川は、松尾芭蕉が「おくの細道」で宿泊した北国街道の宿場町としても知られています。
元禄二年(1689年)7月に松尾芭蕉が宿泊したとされる旅籠の川瀬屋跡を訪ねてみると句碑があり、その向こうには富山湾が広がっていました。
旅先が「おくの細道」でつながることは楽しいものです。
当ブログでも、多賀城、白河と過去別々の場所で「おくの細道」に遭遇しています。
ひろしま美術館
2017年11月15日
広島市の中心部にある、ひろしま美術館に行きました。
フランス近代絵画のコレクションで知られる同館へはかねてより行きたいと思っていたところ、私どもの法人の広島研修旅行の自由時間で実現しました。
4つの展示室には、ロマン主義から印象派、ポスト印象派、新印象主義、象徴主義、ナビ派、フォービズム、エコール・ド・パリまで、流れにそって画家たちの絵が配されていました。
それぞれの画家の「その画家らしい絵」が揃っていると聞いていたとおりで、1~2回見ただけでは立ち去りがたく、4~5回は繰り返し見たでしょうか。
江戸の琳派芸術
2017年11月10日
丸の内の出光美術館で開かれていた『江戸の琳派芸術』展に行ってきました。
美術館が所蔵する、酒井抱一とその弟子、鈴木其一に代表される江戸琳派の名品が揃った展覧会でした。
琳派好きにとっては堪らない作品の数々ですが、なかでも酒井抱一の銀地の紅白梅図屏風は近くで見ても、少し遠くから眺めてもすばらしいものでした。
絵に集中した後は、皇居を望めるスペースでお茶を飲みながらくつろぐのもまた堪らない時間です。
狩野元信 天下を治めた絵師
2017年11月3日
六本木のサントリー美術館で開かれていた「天下を治めた絵師 狩野元信」展に行きました。
室町時代にはじまる狩野派の始祖、狩野正信の子として生まれ、幕末まで続く狩野派の成長、繁栄への礎を築いたとされ、そのことがよくわかる展示でした。
この展覧会はサントリー美術館開館10周年記念展の一環で、美術館の所蔵品のほかにも、遠くはボストン美術館から来日した「白衣観音像」など各地から集められた貴重な名品揃いでした。
鈴木春信展 江戸の恋-
2017年10月31日
千葉市美術館で開かれていた『鈴木春信展 江戸の恋 ボストン美術館浮世絵名品展』に行きました。
はじめて訪れる千葉市美術館は、千葉駅から歩いて15分ほどの散歩にはちょうど良い距離で、千葉市中央区役所ビルの上層階にあります。
今回の展覧会は、浮世絵のコレクションでも知られるボストン美術館から来日した多数の鈴木春信の作品が核です。
これほど多くの鈴木春信の浮世絵を見るのは、もちろんはじめてのことで、とくに見立絵というジャンルのものは、絵から読み解くという点で好奇心を満たす仕組みになっています。
館内で撮影可能なパネルにもなっていた「屋島の合戦」などは読み解く楽しみがたくさんあるものでした。