敦賀にて
2024年5月25日
福井県の敦賀を訪れました。
この春の北陸新幹線の延伸で話題となっている敦賀は、古代からの歴史が幾層にも重なる町です。
松尾芭蕉は「おくのほそ道」で元禄二年(1689年)8月にこの地を訪れ、大宝2年(702年)に創建されたと伝わる氣比神宮の神事にちなんで次の句を詠みました。
「月清し 遊行のもてる 砂の上」
2017年の富山県滑川以来、久しぶりに旅先が「おくのほそ道」でつながりました。
氣比神宮は参拝者が途切れません。
敦賀湾に面した気比の松原は憩いの場です。
特別展 国宝・燕子花図屏風 デザインの日本美術
2024年5月19日
南青山の根津美術館で開かれている「特別展 国宝・燕子花図屏風 デザインの日本美術」に行きました。
今年も尾形光琳の「燕子花図屏風」を見ることができました。毎年見られることに感謝をしつつ訪れました。
今年の展示企画は、「燕子花図屏風」のデザイン性に着目し、日本美術をデザインの観点から見つめた作品が一緒に展示されていました。
燕子花はまだ咲いていませんでしたが、新緑がまぶしい庭園でした。
マティス 自由なフォルム
2024年5月2日
六本木の国立新美術館で開かれている「マティス 自由なフォルム」展に行きました。
昨夏に東京都美術館で開かれていた「マティス」展はパリのポンピドゥーセンターのコレクションが中心であったのに対し、今回の展覧会はマティスが後半生を過ごした南仏ニースのマティス美術館のコレクションが中心でした。
特に晩年の切り紙絵の展示が充実していて、単純に見えながらも深い印象を与えてくれる画家の「自由なフォルム」を感じることができました。
作品は意外に大きいと感じるものが多く、特に『花と果実』という作品は、タテ410cm×ヨコ870cmというとても大きなものですが、国立新美術館の展示室に自然に納まっていました。
印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵
2024年4月23日
上野の東京都美術館で開かれていた「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」に行きました。
展覧会概要によると、ウスター美術館はアメリカ東部マサチューセッツ州ウスター(ウースター)で1898年に開館し、開館当時から印象派の作品を積極的に収集してきたそうです。
今回の展覧会では、ほとんどが日本初公開というフランスの印象派の作品に加えて、アメリカの印象派の画家たちの作品も見ることができ、印象派の大西洋を越えた広がりを感じることができました。
マリー・ローランサン ― 時代をうつす眼
2024年4月12日
京橋のアーティゾン美術館で開かれていた「マリー・ローランサン ― 時代をうつす眼」展に行きました。
渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで見た「マリー・ローランサンとモード」展から1年も経たないうちにマリー・ローランサンの企画展を見られるという機会はなかなか無いでしょう。
会場には国内外からマリー・ローランサンの名品と併せて同時代に活躍した画家たちの作品が展示されいていて、マリー・ローランサンが生きた時代と当時の美術界の様子がよく伝わってきます。
1年ぶりと言えばアーティゾン美術館を訪れるのも約1年ぶりです。当時は地上部分の建設が始まっていた隣の戸田ビルがもうオープン目前まで工事が進んでいました。
本ブログは第500号です。