ミケランジェロと理想の肉体
2018年10月15日
上野の国立西洋美術館で開かれていた「ミケランジェロと理想の肉体」展に行ってきました。
自らを「彫刻家」と呼び、また、彫刻こそが芸術の最高の表現方法と考えていたとされるミケランジェロの貴重な作品が今回2点展示されました。
1点は初期の「若き洗礼者ヨハネ」で、もう1点は円熟期の「ダヴィデ=アポロ」です。
骨格や筋肉、ポーズを見るだけでなく、題材となった洗礼者ヨハネの表現を見たり、今もなおダヴィデとアポロのいずれにも定まっていない題材を、自分なりに持ち物や身の回りの物から推量したりするのは楽しいことでした。
その他の古代ギリシャ・ローマやルネサンスの彫刻作品の展示も見ごたえ十分です。
動物たちの息吹
2018年9月8日
虎ノ門のホテルオークラで開かれていた「動物たちの息吹」展に行ってきました。
今年で24回目を迎えるチャリティーイベント「秘蔵の名品 アートコレクション展」のテーマとして今回選ばれたのが「動物画」です。
会場には西洋絵画や日本絵画から動物を描いた作品が多数紹介されています。
なかでも、菱田春草や藤田嗣治の猫、円山応挙の狗などは、ほのぼのとしていて思わず微笑んでしまいます。
モネ それからの100年展
2018年8月31日
みなとみらいの横浜美術館で開かれていた「モネ それからの100年展」に行ってきました。
印象派の巨匠クロード・モネの大装飾画「睡蓮」が、後の作家たちに今日まで影響を与え続けてきたことをテーマにした企画展です。
モネの絵画が国内の美術館からのものを中心に集められているほか、モネが影響を与えたとされる後世代の作家の作品、また、モネにオマージュをささげた作家たちの作品を見ることができます。
もちろん、国外でも注目されている平松礼二氏の作品もありました。
「江戸名所図屏風」と都市の華やぎ展
2018年8月19日
丸の内の出光美術館で開かれていた『「江戸名所図屏風」と都市の華やぎ』展に行ってきました。
展覧会の中心はタイトルにもある「江戸名所図屏風」です。江戸城の本丸までが焼かれた明暦の大火以前の城下をとらえたものとして知られているそうで、当時描かれた名所を現在の景観を思い起こしながら見るのはとても楽しいものです。
また、細密に描きこまれた人物からは、当時の衣装や生活様式、職業、物流などが伝わってきて短時間で見切れるものではありません。
そのほかの展示もまた江戸の町を題材にしていて見飽きません。
猛暑の外を忘れるひとときでした。
残暑お見舞い申し上げます。
ルーヴル美術館展 肖像芸術-人は人をどう表現してきたか
2018年7月29日
六本木の国立新美術館で開かれているルーブル美術館展に行きました。
副題は「肖像芸術-人は人をどう表現してきたか」で、古代からの19世紀までの「人の姿」をさまざまにとらえてきた絵画、彫刻などの作品が展示されていて、博物館としての側面を感じる展覧会でした
時代や場所は異なりますが、16世紀ヴェネツィア派のヴェロネーゼや、19世紀フランス新古典主義のアングルの肖像が特に印象的でした。