仙厓礼賛
2018年11月10日
丸の内の出光美術館で開かれていた、江戸時代の禅僧仙厓の作品をテーマにした「仙厓礼賛」展に行きました。
同館では平成28年(2016年)10月の「大仙厓展」続く展覧会で、豊富な収蔵品を見ることができました。
前回もそのユーモアに富んだ画に思わず微笑んだものでしたが、今回は画だけでなく賛に込められた禅の教えを作品解説を通して知りました。老人六歌仙画賛など老いをテーマにしたものもいろいろと考えさせるものでした。
窓から見えるのは穏やかな秋晴れの空でした。
熊谷守一つけち記念館
2018年11月8日
岐阜県中津川市の「熊谷守一つけち記念館」に行きました。
今年2月にブログで紹介した東京国立近代美術館の『没後40年 熊谷守一 生きるよろこび』展で、初めて郷里の近くに当記念館があることを知り、機会があればぜひ行きたいと思っていたところ、このたび実現しました。
初期の作品から晩年の抽象的な絵画、そして生前の写真にも写っている遺品や画材が展示されていました。特に晩年の抽象画は生き生きとした線に魅力を感じました。
展示室の窓からは熊谷守一が生まれた東濃の山河がよく見えました。
巨匠たちのクレパス画展 日本近代から現代まで
2018年11月1日
西新宿の東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館で開かれていた「巨匠たちのクレパス画展」に行ってきました。
こどものころに慣れ親しんだクレパスは、クレヨンとパステルの良い点を兼ね備えた画材として大正時代に日本で発明されたとのことです。
そのクレパスによる計100余名の作家の作品を集めた展覧会で、作品は風景画、静物画、肖像画、抽象画など幅広いジャンルにわたっていて見ごたえがありました。
絵を見た後は美術館のある高層階から遠くを眺めて目の緊張をほぐします。
没後50年 藤田嗣治展
2018年10月27日
上野の東京都美術館で開かれていた「没後50年 藤田嗣治展」に行きました。
今や多くの説明を要しない画家の大回顧展で、初期から晩年までの作品が数多く展示されていました。
エコール・ド・パリでの活躍、太平洋戦争期の作戦記録画への協力、フランス国籍の取得、キリスト教への帰依などの転機を、作品の展示とともに知ることができたことは大きな収穫でした。
没後50年 河井寛次郎展
2018年10月22日
汐留のパナソニック汐留ミュージアムで開かれていた「没後50年 河井寛次郎展」に行ってきました。
多彩なジャンルの作陶の名品のみならず木彫や書を集めた展示を見ることで、これまで興味を持ちながらもなかなかたどり着くことができなかった制作の全貌に少し近づいた気がしました。
また、東京高等工業学校の窯業科卒ということと、これに関連した写真パネルの展示は、私の母校の新たな一面を知るきっかけになり、より親近感を覚えました。