美を紡ぐ 日本美術の名品 ―雪舟、永徳から光琳、北斎まで―
2019年6月1日
上野の東京国立博物館で開かれていた「美を紡ぐ 日本美術の名品 ―雪舟、永徳から光琳、北斎まで―」展に行きました。
優れた日本美術の作品を後世に伝える活動の一環として企画された本展覧会では、狩野永徳の『檜図屏風』や『唐獅子図』、雪舟の『秋冬山水図』といった名だたる名品を一度に見ることができました。その他の展示作品もいずれも貴重なものばかりです。
展示作品の一つである久隅守景の『納涼図屏風』には3年半ぶりにめぐり逢え、改めてその世界に浸りました。
ちょうど庭園が公開されていて、気持ちの良い風を楽しみました。
ピーター・ドラッカー・コレクション水墨画名品展
2019年5月27日
千葉市美術館で開かれていた、『ピーター・ドラッカー・コレクション水墨画名品展』に行きました。
あの「マネジメントの父」が日本の水墨画を収集していたことは知りませんでしたが、このたび、ドラッカーの日本絵画のコレクション全197点が日本企業により取得され、千葉市美術館に寄託されることになったそうです。
これを記念して千葉市美術館で披露されていたのを、5月26日付のブログで紹介した『メアリー・エインズワース浮世絵コレクション』と同時開催で一緒に見ることができたのは幸運でした。
室町時代の雪村周継から江戸時代の伊藤若冲など、コレクションが散逸しないで美術館に納められて本当に良かったと思います。
メアリー・エインズワース浮世絵コレクション
2019年5月26日
千葉市美術館で開かれていた『メアリー・エインズワース浮世絵コレクション-初期浮世絵から北斎・広重まで』に行きました。
この展覧会は、アメリカ人女性メアリー・エインズワース(1867-1950)が収集し、母校のオハイオ州オーバリン大学に寄贈した1500点以上の浮世絵のうちの特に優れた200点が初めて里帰りするものです。
コレクションは浮世絵の初期から幕末までが網羅され、鳥居清長や喜多川歌麿、葛飾北斎、歌川広重などの作品をとても保存状態の良い状態で見ることができました。
没後170年記念 北斎 ―富士への道
2019年5月24日
原宿の太田記念美術館で開かれていた『没後170年記念 北斎 ―富士への道』展を見ました。
今年は北斎をはじめとする浮世絵の展覧会が各所で開かれており、これらを見るうちに浮世絵を常設展示している太田記念美術館へも行かなければと思い立ち、初めて訪れました。
今回の展示は富士山をテーマにしたもので、冨嶽三十六景のほか、北斎が様々な作品で描いた富士山を見ることができます。
また、2020年3月から切り替わる新様式のパスポートの各ページには冨嶽三十六景のうちの24点が印刷されるそうですが、その24点が紹介されていたのは興味深い展示です。
ひろしま美術館 再訪
2019年5月15日
広島市のひろしま美術館に行きました。2017年の秋以来、1年半ぶりの再訪です。
ちょうど、当館がポーラ美術館との共同企画のために印象派の主要なコレクションを貸し出していたことから再会できなかった絵画があった一方で、キスリングやピカソ、藤田嗣治などのコレクションをはじめて見られたことは幸運でした。