印象派への旅 海運王の夢

印象派への旅 海運王の夢

2019年7月3日

 渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開かれていた「印象派への旅 海運王の夢-バレル・コレクション-」展に行きました。
 スコットランドのグラスゴーにおいて海運業で財を成したウィリアム・バレル(1861-1958)が収集した多数の美術品は、その後、グラスゴー市に寄贈され、バレル・コレクションとして展示されているそうです。そのバレル・コレクションの改修工事のため、作品の国外への貸し出しが可能となり、今回の展覧会につながりました。
 当時のグラスゴーはイギリス随一の開港都市として経済発展が著しく、美術品も多く集まったようで、経済の繁栄と美術が切り離せない関係にあることを改めて感じます。
 今回の展示ではコレクションのうち印象派を中心として優れた作品が来日しました。マネの『シャンパングラスのバラ』などはとても良い一枚でした。
印象派

シャルル=フランソワ・ドービニー展

2019年7月1日

 西新宿の損保ジャパン日本興亜美術館で開かれていた『シャルル=フランソワ・ドービニー展 バルビゾン派から印象派への架け橋』に行ってきました。
 のちの印象派の画家たちに大きな影響を与えたドービニーの作品がまとめて見られる貴重な展覧会です。
 水辺の風景を描くために自らのアトリエ船を持っていたと知ったことは、作品の理解を深めるのにとても役立ちました。
 コローやクールベ、ドーミエの作品も見られます。
ドービニー
 美術館は来年5月には隣に建設中の建物に移転することが決まっているため、この景色を美術館と合わせて見られる期間は残り少なくなってきました。
損保ジャパン
 
 

ギュスターヴ・モロー展

2019年6月23日

 汐留のパナソニック汐留美術館で開かれていた『ギュスターヴ・モロー展―サロメと宿命の女たち―』に行ってきました。ルオーのコレクションで知られる当館では、ルオーの師であるモローもときどき展覧会のテーマになります。
 パリのギュスターヴ・モロー美術館が所蔵するコレクションのうち、「女性」という切り口で選ばれた油彩・水彩・素描などが来日しました。
 いつかは見たいと思っていたサロメの『出現』を見られたことや、モローの目を通して描かれた神話や聖書の女性を、モローの実生活がうかがえる展示とともに見ることができたのは貴重でした。
モロー

六古窯

2019年6月15日

 丸の内の出光美術館で開かれている「六古窯-<和>のやきもの」展に行ってきました。
 展示概要によると、瀬戸、常滑、越前、信楽、丹波、備前は六古窯とよばれ、平安時代後期から鎌倉・室町時代に生み出され現代まで続いてきた産地で、各地が独自のスタイルを生み出してきたそうです。
 もともとが生活に密着した陶器から出発しているため華やかな装飾性はありませんが、造形の力強さや焼成時に生じた自然釉の表情は見ていて飽きません。
六古窯
出光窓外

ラファエル前派の軌跡展

2019年6月7日

 丸の内の三菱一号館美術館で開かれていた「ラファエル前派の軌跡」展に行ってきました。
 19世紀の中頃にイギリスで起こったラファエル前派の作品を、その起源からたどる展覧会で、本格的なラファエル前派の展覧会に行ったのは2014年以来です。
 ラファエル前派を評価し、支持をした美術評論家のジョン・ラスキンの生誕200年記念がサブテーマとなっていて、ラスキンが評価したターナーの展示から始まり、ラファエル前派の各世代の画家たちの展示へと続きます。
ラファエル
三菱一号館

 
 

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