リヒテンシュタイン 侯爵家の至宝展
2020年2月2日
渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開かれていた「建国300年 ヨーロッパの宝石箱リヒテンシュタイン 侯爵家の至宝展」に行ってきました。
スイスとオーストリアにはさまれた小国リヒテンシュタインから、その国名となっているリヒテンシュタイン侯爵家が収集したコレクション約130点が展示されるというものです。
展示はルネサンスからバロック、ロココ、近世までの絵画の優れた作品のほかにも陶磁器や銀器などもあって、展覧会のタイトルにある「宝石箱」が納得できます。
目を引いたのは花の静物画のコーナーで、ヴァルトミュラーの色鮮やかで繊細な作品など、たくさんのひとが絵の前に集まっていました。
ラウル・デュフィ展
2020年1月26日
少し前のことになりますが、パナソニック汐留美術館で開かれていた「ラウル・デュフィ展」に行ってきました。
20世紀前半のフランスで活躍したラウル・デュフィの画家としての絵画ばかりでなくテキスタイルデザインの関連作品も展示されるという珍しい企画でした。
色彩の豊かさはアンリ・マティスの影響といわれますが、色彩に加えて楽器や楽譜をモチーフにした作品など、デュフィらしい作品をまとめて見ることができました。
また、これまであまり見ることのなかったテキスタイルデザインや、そのテキスタイルを用いた衣装なども展示されていて、デュフィの業績の理解することができました。
ルノワールとパリに恋した12人の画家たち
2019年12月11日
みなとみらいの横浜美術館で開かれている「ルノワールとパリに恋した12人の画家たち」に行ってきました。
本展は横浜美術館の開館30周年を記念する企画展の一つです。今回はパリのオランジュリー美術館の改修工事に伴って貸し出された印象派およびエコール・ド・パリの優れたコレクションの数々が展示されています。
展示の中核は「ジャン・ヴァルテル&ポール・ギヨーム コレクション」と呼ばれるもので、そのコレクションの成り立ちを知ることは、作品を見ることと同じくらい意味のあることがよく理解できる展示でした。
12人の画家たちとは、シスレー、モネ、セザンヌ、アンリ・ルソー、マティス、ピカソ、モディリアーニ、ドンゲン、ドラン、ローランサン、ユトリロ、スーティンで、「12人」でひとくくりにするのがもったいない、それぞれの画家の選りすぐりの名画ばかりです。
カラヴァッジョ展
2019年12月2日
名古屋市美術館で開かれている「カラヴァッジョ展」に行きました。
国内では上野の国立西洋美術館の「カラヴァッジョ展」以来約3年半ぶりです。
その生涯は劇的であり、その作品の多くも劇的なカラヴァッジョ。バロックの開拓者として同時代の画家にも、そして後世の画家たちにも影響を与えたことがよく伝わってくる展示でした。
貴重な個人蔵の作品や、所蔵する各美術館においても一級とされる作品をまとめて見られるまたとない機会で、その影響を受けたジェンティレスキ父娘やリベーラの優れた作品も見られました。
はじめての名古屋市美術館でした。
コートールド美術館展
2019年11月28日
上野の東京都美術館で開かれている「コートールド美術館展-魅惑の印象派」に行ってきました。
ロンドンのコートールド美術館の改修に伴い、その所蔵品が貸し出されたもので、選りすぐりの印象派、ポスト印象派のコレクションをまとめて見ることができました。
展示数は絵画・彫刻を合わせて約60点ですが、いずれも名品ぞろいで、印象派の画集に掲載されるような画家の代表作ばかりです。
素晴らしいコレクションです。