刀剣 もののふの心

刀剣 もののふの心

2021年10月31日

 六本木のサントリー美術館で開かれている「刀剣 もののふの心」展に行きました。
 京都や近畿の寺社に奉納され、伝来した貴重な刀剣が集められています。また、これらの刀剣とともに、甲冑武具や武家風俗を描いた当館所蔵の絵画などが展示されていました。
 刀剣は、見る角度を変えることによって刃文が良く見えるように光線の当て方が調整されていて、その研ぎこまれた刀身には武器という本来の役割を忘れて思わず見入ってしまいました。
刀剣もののふの心入口

THE北斎 -冨嶽三十六景と幻の絵巻-

2021年10月19日

 両国のすみだ北斎美術館で開かれていた「THE北斎」展に行きました。
 当館が所蔵する『冨嶽三十六景』と『墨田川両岸景色図巻』を中心とする北斎の作品100点を見ることができました。
 特に『隅田川両岸景色図巻』は、西洋画の影響が見て取れる肉筆画で、『冨嶽三十六景』などの版画とは全く違った印象を受けました。また、版木を火鉢の側面に使った『「桜に鷹」ほか四面版木火鉢』は、すぐそばに展示されている『夜に鷹』と見比べることで制作風景を思い起こさせてくれる興味深い展示品です。
 貴重な肉筆画は常設展示室でも見ることができます。
THE北斎展
 すみだ北斎美術館を訪れるのは初めてです。総武線の両国と錦糸町間の車窓から見えるのでずっと気になっていました。
 建物の設計は妹島和世氏によるもので、美術館建築では、金沢21世紀美術館やルーヴル・ランスの設計にかかわったことでよく知られています。
すみだ北斎美術館外観

東京事務所移転12周年

2021年10月5日

 本日10月5日は、千代田区内神田に東京事務所が移転して満12年の日です。
 新型コロナについては収束が見通せないまま、もう少しで2年が経とうとしています。ただし、ワクチン接種が進み、また、ウイルスに関する知見が深まってきたことから、遠くに明かりが見え始めたような気がしています。
 このような中でも12周年を迎えられたことに感謝をしつつ、業務に取り組んでまいります。
東京事務所からの景色

自転車シェアリング

2021年9月23日

 最近、自転車シェアリングの利用を始めました。
 始めたといっても、何かの目的で定期的に使うためではありません。ときどき、自転車があったら便利なのに、というときに使います。毎月定額で料金が発生するとばかり思っていたところ、利用した時だけ支払うコースがあるのを知ったのがきっかけです。
 私が利用する自転車シェアリングは、東京都においては、特別区の12区でサービスを受けることができます。
 自転車は電動アシスト付き、スマホのアプリで近くのサイクルポート、さらにそのサイクルポートにある利用可能な自転車の台数、自転車ごとのバッテリー残量を確認することができ、短時間であれば予約することもできます。目的地に着いたら最寄のサイクルポートへ返却して完了。あとはクレジットカードで利用料を決済します。
 NTTドコモが大半を出資する会社が運営しているだけに、自転車の通信機能をフルに生かしたサービスで使い勝手が良いように感じます。
 これから自転車に乗るのも気持ちの良い季節になります。ただし、安全運転を心がけなければと思います。
日銀前
墨田川大橋

木彫り熊の申し子 藤戸竹喜 展

2021年9月16日

 東京駅の東京ステーションギャラリーで開かれている「木彫り熊の申し子 藤戸竹喜」展に行ってきました。
 私にとっての木彫り熊といえば、子供のころ、祖父が北海道旅行からお土産として持ち帰った鮭をくわえた熊の置物です。今回はその固定観念が完全にくつがえる展覧会でした。
 1934年に北海道の美幌町で生まれ、2018年に亡くなった藤戸竹喜氏の初期から晩年までの80点余りの木彫作品を見ることができました。
 熊はもちろんのこと、オオカミや鹿、アイヌ民族など、対象を繊細でありながら大胆にとらえた作品は驚きの連続です。
 解説によると、制作にあたってはデッサンをすることがなく、簡単な目印を丸太に入れただけで、あたかも木の中に潜んでいる形があらかじめ見えていて、それをただ取り出しているかのよう、とあります。そういえば、ルネサンスの巨匠のミケランジェロが同じような意味のことを言ったと何かで読んだことを思い出しました。
藤戸竹喜展入口
 美術館の回廊からは丸の内北口ドーム内の様子がよくわかります。
丸の内北口

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