浮世絵現代
2025年7月3日
上野の東京国立博物館・表慶館で開かれていた「浮世絵現代」展に行きました。
江戸時代に発展した浮世絵は、絵師、彫師、摺師の高度な技術が結集した木版画ですが、この伝統的な木版画に現代のアーティスト約80名が取り組んだ作品を展示する企画です。ほかの印刷技術が発達した現代にあっても、過去の浮世絵の復刻や現代美術の表現方法として高度な木版画の技術が継承されていることじたい驚きです。
展示されている作品には海外のアーティストによるものも多数あり、とても興味深いものでした。
片山東熊が設計し明治42年(1909)に開館した表慶館の内部。西洋の美術館に居るような錯覚。
ミロ展 Joan Miró
2025年6月22日
上野の東京都美術館で開かれている「ミロ展 Joan Miró」に行きました。
ジュアン・ミロ(ジョアン・ミロ)といえば、現代芸術家としてはピカソと並びスペインを代表する巨匠ですが、今回はそのミロの初期から晩年までの作品が見られる大回顧展です。
展示はミロで思い浮かべる特徴的な作品だけでなく、初期の自画像や風景画に始まり各時代の作品が集められていてとても見応えがありました。
アトリエの様子がわかる記念撮影用のパネル。
梶コレクション展―色彩の宝石、エマーユの美
2025年6月13日
上野の国立西洋美術館の小企画展「梶コレクション展―色彩の宝石、エマーユの美」に行きました。
展示の説明によると「エマーユ」とは日本では七宝と呼ばれるもので、ジュエリーアーティストの梶光夫氏の寄贈による19世紀後半から20世紀初頭の主にフランスで制作された約150点からなるコレクションのうちからのデビュー展示です。
展示品は小さいものも多く、細かい細工や鮮やかな色使いに思わず息を止めて見入ってしまいます。
蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児
2025年6月3日
上野の東京国立博物館で開かれている「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」展に行きました。
天明、寛政期の江戸で活躍した出版業者の蔦屋重三郎がかかわった出版物や浮世絵、そして同時代の絵師、戯作者の作品が数多く展示されていて、蔦屋重三郎のプロデューサーとしての役割と活躍だけでなく経営者としての優れたセンスが良く伝わってきました。
当館のシンボルツリー、ユリノキの花が咲いていました。
ユリノキ。
陽気に誘われて庭園にはたくさんの人が。
西洋絵画、どこから見るか?―ルネサンスから印象派まで サンディエゴ美術館 vs 国立西洋美術館
2025年5月25日
上野の国立西洋美術館で開かれている「西洋絵画、どこから見るか?―ルネサンスから印象派まで サンディエゴ美術館 vs 国立西洋美術館」に行きました。
展覧会のポスターでは小さめの字の紹介ですが、サンディエゴ美術館から来日した日本初出品の49作品の存在感が大きく、それに決して引けを取らない西洋美術館のコレクションと一緒にテーマごとに展示してあってとても見応えがありました。
どの時代の展示も良かったのですが、ヴェネツィアのルネサンス、スペインのバロックは特に良かったように思います。