もうひとつの19世紀 ―ブーグロー、ミレイとアカデミーの画家たち
2023年12月21日
国立西洋美術館の版画素描展示室で開かれていた「もうひとつの19世紀 ―ブーグロー、ミレイとアカデミーの画家たち」に行きました。
この小企画展は常設展示室内にあって常設展に入場すると見ることができるものです。
19世紀後半の絵画における新たな動きは、アカデミーが守ってきた古典主義的な絵画にも影響を与えていて、その様子が良く伝わってくる展示でした。
本館と新館に囲まれた中庭の様子。柔らかな日差しが降り注いでいました。
デイヴィッド・ホックニー展
2023年12月11日
木場の東京都現代美術館で開かれていた「デイヴィッド・ホックニー」展に行きました。
現在、世界で最も人気のある作家のひとりと言われるデイヴィッド・ホックニーの個展です。
代表作とされる作品を所有するロンドンのテート美術館やパリのポンピドゥーセンターから貴重な作品が来日し、東京都現代美術館が所有するコレクションとともに展示されていて、質量ともに圧巻です。
ちなみに東京都現代美術館はホックニーのコレクションでは、テート美術館に次ぐ作品数だそうです。
コロナ禍の中で制作され、見る人に作家のメッセージを感じさせる作品もありました。
永遠の都 ローマ展
2023年12月5日
上野の東京都美術館で開かれている「永遠の都 ローマ展」に行きました。
本展は、ローマのカピトリーノ美術館の収蔵品を中心に構成されています。展覧会の概要によると、カピトリーノ美術館は教皇のコレクションを核に設立され、18世紀のはじめに一般公開が始まった世界的に最も古い美術館の一つだそうです。
古代ローマの彫刻、そしてバロック絵画の展示からは、ローマが都市として繁栄を謳歌した二つの時代の様子が良く伝わってきます。
また、今回の目玉とされる『カピトリーノのヴィーナス』は、古代彫刻の傑作とされ、カピトリーノ美術館以外で見ることができるのは極めて稀とのことです。
以下はカピトリーノ美術館と美術館からの眺望です。ミケランジェロが設計したとされるカンピドーリオ広場はカピトリーノ美術館に囲まれています。
カンピドーリオ(カピトリーノ)の丘から望むフォロ・ロマーノ。
ヴァチカン方面にはサンピエトロ大聖堂のクーポラが見えます。
荒木珠奈展 うえののそこから「はじまり、はじまり」
2023年11月20日
しばらく前のこと、上野の東京都美術館で開かれていた荒木珠奈展に行きました。
展覧会の概要によると、1970年生まれの荒木珠奈氏はメキシコ留学を経て現在はニューヨークで活動をする現代芸術家として紹介されています。
絵画ではメキシコ滞在の影響を感じさせるガイコツのモチーフが印象的でした。また、参加型のインスタレーションとしては『うち』という作品が、作品にじかに触れ、形を変えられるという点がとてもおもしろく感じました。
楽しい隠遁生活 ―文人たちのマインドフルネス
2023年11月16日
六本木の泉屋博古館東京で開かれていた「楽しい隠遁生活 ―文人たちのマインドフルネス」展に行きました。
あらゆる情報が大量かつ高速で行き交う現代にあって、しばし俗世を離れて安らぎを取り戻すことはとても大切なことだと思います。
本展では、隠遁をテーマにした絵画作品が中心に展示されていて、文人たちが憧れた俗世を離れた生き方の絵画表現を味わいました。
泉屋博古館へは日比谷線神谷町駅から緑道のゆるやかな坂を上って向かいます。休日は人通りが少なく静かです。