『ちょっとパリまで、ず~っとパリで 渡欧日本人画家たちの逸品 』展
2014年5月1日
六本木にある泉屋博古館分館で開催中の『ちょっとパリまで、ず~っとパリで 渡欧日本人画家たちの逸品 』展に行きました。
明治以降に住友グループが収集してきた絵画のうち、19世紀末から20世紀前半にパリに留学した画家たちの作品がテーマです。
黒田清輝、梅原龍三郎、佐伯祐三、藤田嗣治、荻須高徳、安井曾太郎など当時を代表する画家の作品を静寂につつまれた館内でゆっくり鑑賞することができました。
『ザ・ビューティフル 英国の唯美主義1860‐1900』
2014年4月25日
三菱一号館美術館で開かれている、『ザ・ビューティフル 英国の唯美主義』展に行きました。
ちょうど、2月のブログで報告したラファエル前派展をみた後なので、19世紀のイギリス絵画史を深く知る上で、とても良い機会になりました。
作品は素晴らしいものばかりでしたが、私にとっては、唯美主義の最終走者とも言えるオーブリー・ビアズリーの原画に出会えたことが幸福でした。
『野口哲哉の武者分類図鑑』に行きました
2014年4月18日
久しぶりに現代美術の展覧会に行きました。
練馬区立美術館で開かれていた野口哲哉氏の「野口哲哉の武者分類図鑑」です。
作品の主となるのは、写真にあるような甲冑の武者像ですが、細部にいたる考証と現代の感覚が見事に溶け合っています。
また、これらの作品すべてに物語があり、かつ、その物語は洒落っ気にあふれていて、作者の世界に引き込まれます。思わず笑みがこぼれるのもこの展覧会の特徴でしょう。
これから注目したい作者です。
壺の碑(つぼのいしぶみ)
2014年4月7日
宮城県の多賀城跡を訪ねました。
多賀城は仙台と塩釜の間に位置し、724年に大和朝廷の政庁が置かれたとされる地です。その後、律令政治の及ぶ範囲が北上し、802年に岩手県の胆沢城へ政庁が移るまで東北における律令政治の中心でした。胆沢城跡へは昨年の秋に訪れたので、時代をさかのぼる旅です。
小高い丘の南面に開けた政庁の遺構は、発掘をへて礎石と土塁が残るのみです。この多賀城跡の見どころの一つが壺の碑であり、今回訪ねた大きな理由です。
この壺の碑については、松尾芭蕉も「おくのほそ道」で、出会いの感動を次のように残しています。
「ここに至りて疑ひなき千歳の記念、今眼前に古人の心を閲す。行脚の一徳、存命の悦び、羈旅の労をわすれて、泪も落つるばかり也。」
碑の由来は割愛しますが、私は碑文にある「去靺鞨国界三千里(靺鞨国界ヲ去ル三千里)」の部分に当時の雄大な国際感覚を感じます。
靺鞨:中国の随唐地代に現在の中国東北地方とロシア沿海州にあった国
ウォーキング
2014年2月27日
先日参加した講演でのことを報告します。
講演の題は「歩く」から「ウォーキングへ」。講師はモデルでウォーキングインストラクターの佐藤雅臣さん。
初めにウォーキングの形の重要性の説明があった後、40人近い出席者の中から歩き方のサンプルとして、3人のうちの1人に選ばれました。
どうやら、姿勢が悪い人ということで、はじめから目をつけられていたようです。私は姿勢が悪いそうです。典型的な日本人の猫背と言われ、普段意識していなかっただけに衝撃でした。
まずは普通に歩くように指示を受け、会場を一往復しました。その際に指摘された姿勢の悪さを矯正され、次に正しく歩くためのトレーニングを行いました。
その結果、ほかの参加者からもサンプルの3人のうちで一番効果があった(ということは最もひどかった)と言われました。今回のことで自分の歩き方に関心を持ったのは初めてです。これを機会に姿勢と歩き方の勉強をしたいと思いました。
歩き方を変えるとロコモティブシンドロームにも効果があるそうです。
佐藤先生ありがとうございました。