大名茶人 織田有楽斎

大名茶人 織田有楽斎

2024年3月20日

 六本木のサントリー美術館で開かれている「四百年遠忌記念特別展 大名茶人 織田有楽斎」に行きました。
 本展は、織田信長の弟として生まれ、戦国武将として活躍し、茶人としても一級の足跡を残した織田有楽斎の400年遠忌の節目に企画されたものです。
 展示の中心は、有楽斎が晩年に再興し、隠棲した京都・建仁寺の塔頭「正伝院」に伝わるゆかりの書状、茶道具です。貴重な資料としての書状からは武将としてまた茶人としての交流の広さを感じます。また、茶入や茶杓、茶碗などの名品も見ることができます。
 信長、秀吉、家康に仕え、戦国を生き抜いた茶人としての有楽斎を深く知ることができました。
織田有楽斎
 

みちのく いとしい仏たち

2024年3月5日

 東京駅の東京ステーションギャラリーで開かれていた「みちのく いとしい仏たち」に行きました。
 民間仏としては円空が良く知られ、円空と同じような素朴ながら力強い造形美が見られると思って出かけましたが、出展されている仏像は予想とはおおきく異なったお姿でした。
 会場では展覧会のタイトルにある「いとしいほとけたち」が出迎えてくれ、時には笑みがこぼれるようなお姿もありました。また、ほとけたちは威厳や荘厳さを求めるのではなく、身近な祈りの対象として大切に守られてきたことを感じました。
みちのく いとしい仏たちエントランス
東京駅の丸の内北口は今日もたくさんのひとが行き交います。
東京駅丸の内北口ドーム

やまと絵 受け継がれる王朝の美

2024年2月27日

 上野の東京国立博物館で開かれていた『やまと絵 受け継がれる王朝の美』展に行きました。
 開催趣旨によると、平安前期に成立したやまと絵は、様々な変化を遂げながら連綿と引き継がれてきたそうです。
 私にとってのやまと絵は、伝統が受け継がれてきたものというイメージでしたが、実はそれぞれの時代の最先端を取り込んで人びとを驚かせてきたと知って、やまと絵を見る視点が変わりました。
 本展では、平安時代から室町時代にかけての選びに選んだ優れた作品を見ることができました。当館のコレクション自体も、こうした企画に全国から優品を集められるのも、さすがトーハクです。
東京国立博物館やまと絵
ユリノキ
庭園

 

それぞれの闘い 春陽会誕生100年

2024年2月17日

 だいぶ前のこと、東京駅の東京ステーションギャラリーで開かれていた「それぞれの闘い 春陽会誕生100年」に行きました。
 「春陽会」は1923年に第1回展が開かれ、現在も活発に活動している美術団体と紹介されていて、今回は創立100年を記念するものです。
 その創立会員、創立客員には梅原龍三郎や岸田劉生、萬鐵五郎、中川一政といった現代美術に大きな足跡を残した画家たちが属していて、日本美術界に大きな影響を与えてきたことがうかがえます。
 また、本展の展示作品は念入りに選定され、何と約50か所の所蔵先から集められたそうです。見応え十分でした。
それぞれの闘い エントランス

それぞれの闘いポスター
見終えた後は丸の内北口を行き交う人を眺めます。
丸の内北口の様子

秘蔵!重要文化財「長谷雄草紙」全巻公開

2024年2月5日

 だいぶ前のこと、目白台の永青文庫で開かれていた『秘蔵!重要文化財「長谷雄草紙」全巻公開』展に行きました。
 これまで「長谷雄草紙」がどういったものかすら知らなかったのですが、あるきっかけでこの展覧会のことを知り、ぜひ見たいと思い、永青文庫へ出かけました。
 解説によると、鎌倉から南北朝時代に制作されたとされる「長谷雄草紙」は、徳川将軍家に秘蔵された後、長らく所在不明になっていたところ、昭和時代に永青文庫に収蔵されたという来歴を持つ絵巻で、その怪異なストーリーで知られてきました。
 実際に目にした「長谷雄草紙」は、ストーリー自体の面白さ、そして絵の表現方法が現代にも通じるものがあって期待どおりでした。また、同時に展示されていた永青文庫の絵巻コレクションも見ものでした。
長谷雄草紙展ポスター
永青文庫外観
永青文庫へは地下鉄江戸川橋駅から神田川沿いに歩くと距離を感じません。
文京区立江戸川公園
椿山荘の塀が現れます。
神田川沿い
最後に胸突坂を登りきると永青文庫にたどり着きます。
胸突坂
永青文庫を見終わったあとは肥後細川庭園を散策します。
肥後細川庭園

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