The Power of Colors 色彩のちから
2016年11月18日
虎ノ門の菊池寛実記念 智美術館で開かれていた「The Power of Colors 色彩のちから」展に行ってきました。
智美術館へは初めての訪問です。現代建築の造形が見事な美術館の建物と、同じ敷地内にある西洋館とが、都心とは思えない静けさの中で絶妙な対比を生んでいます。
展示は現代陶芸で色をテーマにしています。普段は現代陶芸を見る機会があまり無いのですが、見ておいて良かったと思います。特に印象的だったのは、三代徳田八十吉の「燿彩鉢」と「燿彩花器」の二作品で、なめらかな表面の釉の濃淡に思わず見入ってしまいました。
「動き出す!絵画 ペール北山の夢」展
2016年11月11日
東京駅内の東京ステーションギャラリーで開かれていた「動き出す!絵画 ペール北山の夢」展を見ました。
ポスターの印象が薄く、大した展示ボリュームも無いだろうと高をくくっていましたが、入ってすぐの展示室で大きな間違いであることに気付きました。
国内の美術館の作品が数多く集められています。おそらく、それぞれの美術館で宝とされているものも数多くあるでしょう。当日2つの美術館をハシゴしようとしていた計画がそもそも誤りでした。
ギャラリーの仕上げとして、ドーム2階の回廊から行き交う人々をぼんやりと眺めるのも悪くありません。
大仙厓展
2016年11月3日
出光美術館で開かれている「開館50周年記念 大仙厓展 ―禅の心、ここに集う」に行きました。
開館50周年を記念して企画された展覧会の一つで、江戸時代の禅僧である仙厓の書画が展示されています。展示の柱となるのは、出光佐三初代館長が蒐集したコレクションと、福岡市美術館、九州大学文学部の収蔵品です。
無造作なようであっても、良く見ると細やかさが感じられ、思わず微笑んでしまうような絵にしばらく足を止めるのは私だけではありませんでした。
鈴木其一 江戸琳派の旗手
2016年10月25日
六本木のサントリー美術館で開かれている「鈴木其一 江戸琳派の旗手」に行ってきました。
これまでは酒井抱一の弟子として師匠に劣るというイメージを持っていましたが、今回の展覧会で数多くの作品に触れるうちにその多彩な作風を知ることとなり、今までの不知を反省した次第です。
琳派好きには見逃せない展覧会です。
経友会主催講演会「電子立国は、なぜ凋落したか」
2016年10月13日
先頃、経友会が主催する講演会を聴きました。経友会とは、母校の経営工学科の同窓会のことで、私にとっては卒業(入会)後ちょうど25年目の節目です。
講演の内容は、元日経エレクトロニクス編集長で、東京大学大学院工学系研究科教授などを歴任された西村吉雄氏による「電子立国は、なぜ凋落したか」です。
我が国における電子産業の生い立ちから盛衰がさまざまなデータをもとに分析されていて、1時間半の講演時間があっという間に過ぎました。自国の産業の凋落は、できれば耳をふさいで聴きたくないものですが、企業経営にとって普遍的な教訓がたくさんあり、ともすれば固定観念にとらわれがちな思考を見直す貴重な機会を与えられました。