寛永の雅 江戸の宮廷文化と遠州・仁清・探幽
2018年5月1日
六本木のサントリー美術館で開かれていた『寛永の雅 江戸の宮廷文化と遠州・仁清・探幽』に行きました。
解説によると、今からほぼ400年前の寛永年間に生まれた新しい美意識の潮流がテーマです。
後水尾天皇の宸翰や、全国各地から数多く集められた好みの野々村仁清の作品が見られたのは貴重な機会でした。また、仁清を見出したとされる金森宗和との関係への理解が深まったこともこの展覧会の収穫です。
もちろん、同時代の巨匠、狩野探幽の作品も見逃せないものでした。
プラド美術館展
2018年4月18日
上野の西洋美術館で開かれている「プラド美術館展 ベラスケスの絵画の栄光」を見てきました。
展覧会の中心は17世紀の絵画で数多くの傑作が来日しました。ベラスケスの作品7点というだけで見る価値がある上に、リベーラ、スルバラン、ムリーリョといったこの時代を彩った画家たちの名画がみられるほか、ティツィアーノやルーベンスのすぐれた作品も見ることができました。
印象的な作品をひとつ挙げると、二十歳のベラスケスによる「東方三博士の礼拝」で、確かな構図などから非凡さを感じます。
ブリューゲル展
2018年4月3日
上野の東京都美術館で開かれていたブリューゲル展に行ってきました。
ピーテル・ブリューゲル1世にはじまり、ピーテル・ブリューゲル2世、ヤン・ブリューゲル1世とその子や孫に続く画家としてのブリューゲル家の作品が並んでいました。
これらの作品の多くがプライベートコレクションで、日本で初公開のものがほとんどだそうです。
独自の画風を確立したヤン1世に比べてピーテル1世の画風を継いだために地味な印象のピーテル2世の作品が見られたほか、一族の作品を見られたのは貴重な機会でした。
色絵 Japan CUTE !
2018年3月29日
丸の内の出光美術館で開かれていた、「色絵 Japan CUTE !」展に行ってきました。
館が所蔵する江戸時代以降の色絵の施されたやきもののすぐれた作品が数多く展示されています。
思わず見入ってしまう好みの鍋島や野々村仁清の京焼はもちろん、現代の陶工による作品も並べられていました。
日本のやきもののデザイン性と色使いのすばらしさを再発見するとともに、この分野における館のコレクションの厚みを感じる展覧会でした。
ボストン美術館 パリジェンヌ展
2018年3月16日
世田谷美術館で開かれている「ボストン美術館 パリジェンヌ展」に行ってきました。
18世紀から20世紀のパリジェンヌのさまざまな姿を、絵画や衣類、道具などで展示する企画です。
ロココから現代までが凝縮されていて、それぞれの時代が興味をひきます。