モネ それからの100年展
2018年8月31日
みなとみらいの横浜美術館で開かれていた「モネ それからの100年展」に行ってきました。
印象派の巨匠クロード・モネの大装飾画「睡蓮」が、後の作家たちに今日まで影響を与え続けてきたことをテーマにした企画展です。
モネの絵画が国内の美術館からのものを中心に集められているほか、モネが影響を与えたとされる後世代の作家の作品、また、モネにオマージュをささげた作家たちの作品を見ることができます。
もちろん、国外でも注目されている平松礼二氏の作品もありました。
「江戸名所図屏風」と都市の華やぎ展
2018年8月19日
丸の内の出光美術館で開かれていた『「江戸名所図屏風」と都市の華やぎ』展に行ってきました。
展覧会の中心はタイトルにもある「江戸名所図屏風」です。江戸城の本丸までが焼かれた明暦の大火以前の城下をとらえたものとして知られているそうで、当時描かれた名所を現在の景観を思い起こしながら見るのはとても楽しいものです。
また、細密に描きこまれた人物からは、当時の衣装や生活様式、職業、物流などが伝わってきて短時間で見切れるものではありません。
そのほかの展示もまた江戸の町を題材にしていて見飽きません。
猛暑の外を忘れるひとときでした。
残暑お見舞い申し上げます。
ルーヴル美術館展 肖像芸術-人は人をどう表現してきたか
2018年7月29日
六本木の国立新美術館で開かれているルーブル美術館展に行きました。
副題は「肖像芸術-人は人をどう表現してきたか」で、古代からの19世紀までの「人の姿」をさまざまにとらえてきた絵画、彫刻などの作品が展示されていて、博物館としての側面を感じる展覧会でした
時代や場所は異なりますが、16世紀ヴェネツィア派のヴェロネーゼや、19世紀フランス新古典主義のアングルの肖像が特に印象的でした。
ターナー展
2018年7月7日
西新宿の損保ジャパン日本興亜美術館で開かれていた『ターナー 風景の詩』展に行ってきました。
東京でのターナー展はおよそ4年半ぶりです。
今回の展覧会では、スコットランド国立美術館群その他の美術館から多数の粒ぞろいの水彩画、油彩画、版画が集められていました。その中には、福島県郡山市立美術館からの作品も数多く含まれ、同館のイギリス絵画コレクションのことを知るきっかけになりました。
最も印象に残ったのは「スノードン山、残照(Mount Snowdon,Afterglow)」でした。遠景のかすむ山並みが、水彩で壮大に描かれていました。
見終わった後は高層ビルからの風景で目を休めます。
プーシキン美術館展 旅するフランス風景画
2018年7月5日
上野の東京都美術館で開かれている「プーシキン美術館展 旅するフランス風景画」に行きました。
風景画を主題にした展示は、17世紀中ごろのクロード・ロランからはじまって20世紀初めまで続きます。神話画や歴史画の中に描き込まれた風景、人物とともに描かれた風景など企画のおもしろさが伝わってきます。
コレクションは革命前のモスクワで富を築いた2人のコレクター、セルゲイ・シチューキンとイワン・モロゾフが19世紀の終わりから20世紀の初めに収集したものが中心という点も興味深いところです。