横山崋山
2018年12月10日
少し前のことですが、東京ステーションギャラリーで開かれていた「横山崋山」展に行ってきました。
横山崋山は江戸時代後期の京都で活躍した絵師で、今まで名前さえ知りませんでしたが、今回の展覧会では多くのことを知ることができました。
たとえば、曽我蕭白に傾倒し、岸駒に入門したこと、没後しばらくは著名であったこと、その名が夏目漱石の『坊ちゃん』に登場したこと、明治時代に多くの作品が海外に渡ったことなどです。
確かな筆致による多彩な領域の作品群を見ることができたのに加え、幅が約30メートルにわたる「祇園祭礼図巻」に描きこまれた山鉾や人物の細密な描写には驚くばかりです。これからはきっと目にする機会が増えるでしょう。
京都・醍醐寺-真言密教の宇宙-
2018年12月1日
六本木のサントリー美術館で開かれていた「京都・醍醐寺-真言密教の宇宙-」に行ってきました。
展示室には醍醐寺の貴重な寺宝が予想をはるかに超えるスケールで展示されていました。ジャンルも仏像や仏画を中心に、歴史的に貴重な資料や書跡など、日本史に興味があるひとにとってはこたえられない展示品の数々です。
モネの池
2018年11月18日
このたび岐阜へ帰郷した際に、少し足を延ばして関市にある通称「モネの池」に行ってきました。
印象派の画家クロード・モネが晩年に住んだジヴェルニーの庭園にちなんで名づけれたその池は、湧水の澄んだ水に睡蓮の葉が浮かび、時折鯉が目の前を横切るのも見られ、たくさんの人で賑わっていながらも幻想的な雰囲気に満ちていました。
案内板は3か国語対応です。
仙厓礼賛
2018年11月10日
丸の内の出光美術館で開かれていた、江戸時代の禅僧仙厓の作品をテーマにした「仙厓礼賛」展に行きました。
同館では平成28年(2016年)10月の「大仙厓展」続く展覧会で、豊富な収蔵品を見ることができました。
前回もそのユーモアに富んだ画に思わず微笑んだものでしたが、今回は画だけでなく賛に込められた禅の教えを作品解説を通して知りました。老人六歌仙画賛など老いをテーマにしたものもいろいろと考えさせるものでした。
窓から見えるのは穏やかな秋晴れの空でした。
熊谷守一つけち記念館
2018年11月8日
岐阜県中津川市の「熊谷守一つけち記念館」に行きました。
今年2月にブログで紹介した東京国立近代美術館の『没後40年 熊谷守一 生きるよろこび』展で、初めて郷里の近くに当記念館があることを知り、機会があればぜひ行きたいと思っていたところ、このたび実現しました。
初期の作品から晩年の抽象的な絵画、そして生前の写真にも写っている遺品や画材が展示されていました。特に晩年の抽象画は生き生きとした線に魅力を感じました。
展示室の窓からは熊谷守一が生まれた東濃の山河がよく見えました。