ハプスブルク展
2020年4月12日
新型コロナウィルスがまだ脅威となる前のことです。
上野の国立西洋美術館で開かれていた「ハプスブルク展」に行ってきました。
オーストリアと日本の国交樹立150周年を記念する展覧会でウィーン美術史美術館から第一級の作品が来ました。
ハプスブルク家中興の祖とされるマクシミリアン1世の時代から、最後の皇帝となったフランツ・ヨーゼフ1世の時代まで、歴史を絵画や工芸品でたどる展示です。
デューラーやベラスケス、ヴィジェ=ルブランによる肖像画など美術史上、貴重な作品を見ることができました。
吉野石膏コレクション展
2020年3月31日
しばらく前に、丸の内の三菱一号館美術館で開かれていた「印象派からその先へ― 世界に誇る吉野石膏コレクション展」に行ってきました。
この展覧会は、印象派以降の粒よりの名品を揃える吉野石膏コレクションを展示する企画です。
吉野石膏コレクションとは、あのタイガーボードの吉野石膏株式会社によるもので、現在は創業の地である山形県の山形美術館に寄託されています。
かねてから山形美術館へコレクションを観に行きたいと思っていたところ、今回、近くで観ることができました。そのすぐれた作品は内外を問わず展覧会に貸し出される機会が多いとのことで、それがうかがえる内容でした。
鏑木清方 幻の「築地明石町」特別公開
2020年2月15日
竹橋の東京国立近代美術館で開かれていた『鏑木清方 幻の「築地明石町」特別公開』に行ってきました。
美人画としては上村松園と並び称される画家の幻の名画が44年ぶりに発見され、同館が購入したのを記念して特別展示されました。
「築地明石町」は黒い羽織の女性が振り返る姿を描いたものですが、代表作といわれるのが何となくわかるような気がしました。
報道によると、同じく所在不明だった「新富町」「浜町河岸」も合わせた購入額は5億4千万円だそうです。これからは美術館で多くの人の目を楽しませてくれるようになります。
リヒテンシュタイン 侯爵家の至宝展
2020年2月2日
渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開かれていた「建国300年 ヨーロッパの宝石箱リヒテンシュタイン 侯爵家の至宝展」に行ってきました。
スイスとオーストリアにはさまれた小国リヒテンシュタインから、その国名となっているリヒテンシュタイン侯爵家が収集したコレクション約130点が展示されるというものです。
展示はルネサンスからバロック、ロココ、近世までの絵画の優れた作品のほかにも陶磁器や銀器などもあって、展覧会のタイトルにある「宝石箱」が納得できます。
目を引いたのは花の静物画のコーナーで、ヴァルトミュラーの色鮮やかで繊細な作品など、たくさんのひとが絵の前に集まっていました。
ラウル・デュフィ展
2020年1月26日
少し前のことになりますが、パナソニック汐留美術館で開かれていた「ラウル・デュフィ展」に行ってきました。
20世紀前半のフランスで活躍したラウル・デュフィの画家としての絵画ばかりでなくテキスタイルデザインの関連作品も展示されるという珍しい企画でした。
色彩の豊かさはアンリ・マティスの影響といわれますが、色彩に加えて楽器や楽譜をモチーフにした作品など、デュフィらしい作品をまとめて見ることができました。
また、これまであまり見ることのなかったテキスタイルデザインや、そのテキスタイルを用いた衣装なども展示されていて、デュフィの業績の理解することができました。