桃山-天下人の100年

桃山-天下人の100年

2020年12月5日

 上野の東京国立博物館で開かれていた『桃山-天下人の100年』展に行ってきました。
 安土桃山時代に花開いた壮麗な「桃山美術」を中心に、その前後を合わせた100年間の美術を概観できる展覧会です。
 よくもここまでというほどの国宝、重文、そしてこれらに準ずる貴重な作品が数多く集められています。
 100年というスパンの各年代の作品からは、戦国の乱世から江戸幕府による平和な治世への移り変わりを感じることができます。
 展示は、屏風、障壁画、掛け軸、書簡、各種の茶道具、刀剣、具足など幅広いジャンルから成り、それらの来歴を知ることは好奇心をとても刺激するものです。
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 休憩所では狩野長信の国宝「花下遊楽図屏風」の高精細複製品を、本物では考えられない近い距離で見ることができました。
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竹内栖鳳《班猫》とアニマルパラダイス

2020年12月1日

 広尾の山種美術館で開かれていた『竹内栖鳳《班猫》とアニマルパラダイス』に行ってきました。
 展覧会のタイトルにもなっている竹内栖鳳の《班猫》をはじめとして、近現代の日本画家による動物をテーマとした絵画が展示されていました。
 動く動物の一瞬をとらえた作品、羽毛の質感が伝わってくる鳥の作品など、魅力的な作品揃いです。
 「竹内栖鳳」を冠する展覧会としては、ほぼ7年ぶりでした。
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日本美術の裏の裏

2020年11月28日

 六本木のサントリー美術館で開かれている『日本美術の裏の裏』展に行ってきました。
 リニューアル・オープン記念の第2弾としての企画で、日本ならではの美意識に根ざしたコレクションを紹介するというものです。
 屏風や掛け軸、絵巻、陶芸、着物、浮世絵など幅広いジャンルの作品が展示されていましたが、特に絵巻の数々は、描かれた当時の仏教感や作者の人間味を感じることができて見飽きません。
 野々村仁清や尾形乾山、仁阿弥道八の優れたやきものも見られます。
サントリー

横山大観の全貌/日本画ベストアーティスト10

2020年11月10日

 島根県安来市にある足立美術館に初めて行きました。その美しい庭園が良く知られ、かねてより私どものお客様からも「ぜひ行くべき」と強く勧められていたところ、ようやく念願がかないました。
 ちょうど開館50周年の記念展示として、「横山大観の全貌」と「日本画ベストアーティスト10」を同時に見ることができました。当館の横山大観コレクションは有名ですが、『紅葉』屏風をはじめ、これほどの数を一度に見られる機会はあまりないでしょう。
 また、当館のコレクションから10人の名人たちの作品を展示する企画では、横山大観のほかにも竹内栖鳳や河合玉堂など日本画の大家の名品を見ることができました。
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 霧にけぶる借景の山々とともに庭園の眺めを堪能しました。
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もうひとつの江戸絵画 大津絵

2020年11月4日

 東京ステーションギャラリーで開かれている『もうひとつの江戸絵画 大津絵』展に行ってきました。
 大津絵とは、江戸時代の初期から東海道大津宿周辺で量産された土産物で、これまでは歴史資料、民俗資料として取り扱われてきたそうです。
 近代に入ると大津絵に美を見出した画家や収集家がこぞって収集をし、今回の企画ではこうして収集され、旧蔵歴が明らかな名品が展示されていました。中にはあの民藝運動の柳宗悦が集めた52点も含まれています。
 初めて見た大津絵はそれほど多くない画題でいろいろなバージョンがあってその違いを楽しめました。また、素朴な表現に思わず頬がゆるむ作品もあり、多くの人に愛された理由がわかる気がします。
 現在の大津には私どもの大津事務所があります。
大津絵
 見終えたあとはいつものとおり、東京駅を行き交う人を眺めます。
東京駅

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