ざわつく日本美術 サントリー美術館 開館60周年記念展

ざわつく日本美術 サントリー美術館 開館60周年記念展

2021年8月27日

 六本木のサントリー美術館で開かれている「ざわつく日本美術 サントリー美術館 開館60周年記念展」に行きました。
 本展は、私たちが作品を見た時に感じる「ざわつき」に着目し、おもわず「心がざわつく」作品や展示方法そのものを見せる展覧会とのことです。
 たとえば、ふだんの展示ではなかなか見ることのできない、やきものや能面などの裏側を見せてくれたり、茶碗や香合、楽器が収まっている箱を見せてくれたりと、好奇心をそそります。もちろん、作品はすぐれたものばかりです。
ざわつく日本美術
 
 

自然が彩る かたちとこころ

2021年8月20日

 日本橋室町の三井記念美術館で開かれている「自然が彩る かたちとこころ」展に行ってきました。
 リニューアル工事を前に、当館の選りすぐりのコレクションを見ることができました。テーマは東洋・日本美術に表された「自然のすがた」です。
 円山応挙の『雪松図屏風』のツンとした寒気を感じる雪景色の松、酒井抱一の『秋草に兎図襖』から感じる秋風、安藤緑山の『染象牙果菜置物』の本物の触感や香りが伝わってきそうな果物や野菜など、どの作品からもそれぞれ違った自然を感じることができます。

三井記念美術館エントランス

三井記念美術館

STEPS AHEAD 新収蔵作品展示

2021年8月15日

 京橋のアーティゾン美術館で開かれている『STEPS AHEAD 新収蔵作品展示』に行ってきました。
 本展は、当館が近年収集に力を入れているという、抽象表現を中心とした20世紀初頭から現代までの美術や日本の近世美術のコレクションのうち、新たに収蔵したものを展示する企画です。
 私にとって現代美術の抽象表現はよくわからないというのが正直なところでしたが、優れているといわれる作品をたくさん見て、その成り立ちを知ることで、その良さがほんの少しわかってきたような気がしています。
 また、特設コーナー展示として、イタリアの芸術家であるマリノ・マリーニの彫刻と版画も一緒に見ることができました。馬と騎手の彫刻は素朴な力強さを感じます。
STEPS AHEAD 新収蔵作品
 吹き抜けの空間が見事な館の内部です。
美術館の内部 吹き抜け
 美術館のビルと一体で開発中の地域にあって、2024年に竣工予定の新TODAビル(仮称)の建設現場もよく見ることができます。
新TODAビル

ミネアポリス美術館 日本絵画の名品

2021年7月28日

 しばらく前のこと、六本木のサントリー美術館で開かれていた『ミネアポリス美術館 日本絵画の名品』展に行ってきました。
 米ミネソタ州にあるミネアポリス美術館所有の日本絵画が、サントリー美術館の開館60周年記念展のために来日しました。このミネアポリス美術館の日本絵画コレクションは、質・量ともに国際的に高い評価を得ているそうです。
 水墨画に始まり、やまと絵、琳派、浮世絵、そして近代絵画に至るまで、優れた作品ばかりです。
 挙げればきりがないのですが、狩野派、酒井抱一、鈴木其一、中村芳中、伊藤若冲、曾我蕭白、河鍋暁斎といったよく知られた絵師たちによる名品のほかにも、ススキが生い茂る様子を描いた「武蔵野図屏風」などは、作者不明ながら実に良い作品です。
ミネアポリス美術館

マーク・マンダース マーク・マンダースの不在

2021年7月20日

 木場の東京都現代美術館で開かれていた『マーク・マンダース マーク・マンダースの不在』展に行きました。
 私の生年と同じ1968年にオランダで生まれ、ベルギーにスタジオを構える現代美術作家、マーク・マンダース氏の国内美術館初の個展だそうです。
 展示室を半透明のシートで仕切った各スペースには、ブロンズや金属、木材を用いた彫刻が展示されていました。たとえば、人間の頭部をかたどった巨大な彫刻は、展示作品のなかでも代表的なものですが、初めて見るのに違和感を感じないどころか、ぐいぐいと引き込まれる不思議さがあります。
 屋外にも作品が展示されていました。
マーク・マンダース屋外展示
 当館へは、2019年3月のリニューアル・オープン後初めて行きました。カフェやテラスの雰囲気は欧米の美術館にいるような錯覚を覚えます。
東京都現代美術館外観
 当館所有のコレクションも見ることができます。
マーク・マンダース

メールでお問い合わせ

btn_tel

btn_contact