ポーラ美術館コレクション展 甘美なるフランス
2021年11月29日
渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開かれていた「ポーラ美術館コレクション展 甘美なるフランス」に行ってきました。
国内屈指の印象派コレクションを誇るポーラ美術館が所有する印象派からエコール・ド・パリまでの人気画家28人の厳選作品を見ることができました。
箱根に行けばいつでも見られると、はじめは行くのを躊躇っていたのですが、そうそう気軽に箱根に行けるわけでもなく、行ってよかった、見てよかったの展覧会でした。
下のポスターに使われているのはラウル・デュフィの『パリ』です。色彩にあふれていてデュフィらしさを感じる作品でした。
動物の絵 日本とヨーロッパ ふしぎ・かわいい・へそまがり
2021年11月20日
府中市の府中市美術館で開かれている「動物の絵 日本とヨーロッパ ふしぎ・かわいい・へそまがり」展に行きました。
府中市美術館では毎回凝った内容の展覧会を見ることができますが、今回の展覧会もまた凝ったものでした。
タイトルにあるように、動物絵画をテーマとしてとりあげ、日本の動物の絵の「かわいい」を存分に味わうことができます。珍しいものでは江戸第三代将軍徳川家光によるウサギやミミズクなどを描いた絵があり、これらはいわゆる脱力系の絵で、テーマにぴったりの展示です。
円山応挙や長沢芦雪の子犬なども「かわいい」にあふれています。
かわいい子犬の絵に囲まれて写ることができる撮影スペースが用意されています。
ゴッホ展 響きあう魂 ヘレーネとフィンセント
2021年11月14日
上野の東京都美術館で開かれている「ゴッホ展 響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」に行ってきました。
オランダ・オッテルローのクレラー=ミュラー美術館からゴッホの優れた作品が多数来日しています。館名のクレラー=ミュラーは、館の創立者で、世界最大のゴッホ作品の収集家であり、初代館長でもあるヘレーネ・クレラー=ミュラーにちなんでいます。
展示作品は、ゴッホの画集に載っているような代表的なものばかりで、コレクションの厚みに圧倒されます。おかげで今まで感じたことのないゴッホの凄さを感じることができました。
また、本展では、アムステルダムのファン・ゴッホ美術館からもゴッホの作品が来ています。なかでも『黄色い家』はゴッホの生涯でも重要な作品の一つで、幸運にも今回見ることができました。
さらに本展は「ゴッホ」を冠していますが、近代絵画の代表的な画家たちの優れた作品も見ることができます。近代美術史の重要作品とされているオディロン・ルドンの『キュクロプス』も見られるという盛りだくさんな内容でした。
東京都美術館については、昨年8月に三菱一号館美術館長を退任した高橋明也氏が10月に館長に就任していて、これからの展覧会に期待が高まっています。
刀剣 もののふの心
2021年10月31日
六本木のサントリー美術館で開かれている「刀剣 もののふの心」展に行きました。
京都や近畿の寺社に奉納され、伝来した貴重な刀剣が集められています。また、これらの刀剣とともに、甲冑武具や武家風俗を描いた当館所蔵の絵画などが展示されていました。
刀剣は、見る角度を変えることによって刃文が良く見えるように光線の当て方が調整されていて、その研ぎこまれた刀身には武器という本来の役割を忘れて思わず見入ってしまいました。
THE北斎 -冨嶽三十六景と幻の絵巻-
2021年10月19日
両国のすみだ北斎美術館で開かれていた「THE北斎」展に行きました。
当館が所蔵する『冨嶽三十六景』と『墨田川両岸景色図巻』を中心とする北斎の作品100点を見ることができました。
特に『隅田川両岸景色図巻』は、西洋画の影響が見て取れる肉筆画で、『冨嶽三十六景』などの版画とは全く違った印象を受けました。また、版木を火鉢の側面に使った『「桜に鷹」ほか四面版木火鉢』は、すぐそばに展示されている『夜に鷹』と見比べることで制作風景を思い起こさせてくれる興味深い展示品です。
貴重な肉筆画は常設展示室でも見ることができます。
すみだ北斎美術館を訪れるのは初めてです。総武線の両国と錦糸町間の車窓から見えるのでずっと気になっていました。
建物の設計は妹島和世氏によるもので、美術館建築では、金沢21世紀美術館やルーヴル・ランスの設計にかかわったことでよく知られています。