没後300年記念 英一蝶 -風流才子、浮き世を写す-
2024年11月13日
六本木のサントリー美術館で開かれている「没後300年記念 英一蝶 -風流才子、浮き世を写す-」に行きました。
元禄年間に活躍した絵師の没後300年にあたる節目を記念する展覧会で、国内外から優れた作品が集められていました。
三宅島へ流罪になった時に島で描かれた「島一蝶」と呼ばれる作品や、俳諧をたしなみ、松尾芭蕉の高弟である宝井其角との交流を示す句集の展示から、英一蝶のこれまで知らなかった一面への理解が深まりました。
内神田一丁目計画-その6
2024年11月1日
事務所の近くで進んでいる「内神田一丁目計画」の近況です。
鉄骨の組み立ては夜間の作業が中心です。
7月に紹介した後もみるみるうちに組みあがり、もう1枚に収まりません。一部では外壁材の貼り付けも始まりました。
物、ものを呼ぶ—伴大納言絵巻から若冲へ
2024年10月27日
丸の内の出光美術館で開かれていた「物、ものを呼ぶ—伴大納言絵巻から若冲へ」に行きました。
帝劇ビルの建替計画のため、この12月をもって休館することとなったことに伴い、「出光美術館の軌跡 ここから、さきへ」をテーマに4つの展覧会でコレクションを展示する企画が進んでいて、本展はその最後を飾る展覧会でした。
平安時代の「伴大納言絵巻」を8年ぶりに見ることができ、また、プライスコレクションから当館へ移ってきた伊藤若冲の「鳥獣花木図屏風」もじっくり見ることができました。
美術館から望む皇居です。この眺めもしばらく見ることができなくなります。
日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション
2024年10月11日
木場の東京都現代美術館で開かれている「日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション」に行きました。
同コレクションについては1年前に天王洲のWHAT MUSEUMで触れたのが初めてでした。
インタビュー映像では、コレクションの始まりのエピソードが紹介され、現在まで続くコレクションの底流の一端を知ることができたような気がします。
コレクションの多彩さもさることながら、近代美術以前にはあまりなかったサイズの作品に圧倒されました。
空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン
2024年9月23日
東京駅の東京ステーションギャラリーで開かれている「空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン」展に行きました。
ジャン=ミッシェル・フォロンという名は知らなくても、その作品は何度か目にしたことがありました。今回はそのフォロンの日本における30年ぶりの大回顧展とのことです。
ベルギー出身のフォロンは同国で活躍したマグリットの作品に感銘を受けて絵画の世界に入ったそうです。ベルギーといえば、ブリューゲルに始まりアンソールやクノップフといった幻想絵画の画家を生み出してきた国でもあり、フォロンもまた幻想的な作品で足跡を残したことは不思議といえば不思議であり、当然といえば当然ともいえます。