ボストン美術館展 芸術×力
2022年9月4日 :税理士ブログ
上野の東京都美術館で開かれている「ボストン美術館展 芸術×力」に行きました。
展覧会名の「芸術×力」とは、古今東西の権力者たちが力を示す手段の一つとして芸術に重要な役割を担わせていたという意味で、ボストン美術館のコレクションからテーマに沿った展示品が約60点来日しました。
会場では、西洋画の名画、中国の優れた水墨画、インドの色鮮やかな細密画などを同じ空間で見ることができます。
今回の目玉は日本から渡った絵巻で、平安時代に描かれたユーモアたっぷりの『吉備大臣入唐絵巻』と、鎌倉時代に描かれた戦いの描写が際立つ『平治物語絵巻 三条殿夜討巻』です。いずれも「日本にあれば国宝」と言われるものを間近で見ることで、これらの成立時期や来歴、画題と合わせてその貴重さがうかがい知ることができました。
パネルの絵は江戸時代の絵師、増山雪斎による孔雀図です。新型コロナで開催が2年延長されたおかげで、その間に色鮮やかに修復された後の姿を見ることができました。