鏑木清方展
2022年6月1日 :税理士ブログ
しばらく前のこと、竹橋の東京国立近代美術館で開かれていた『没後50年 鏑木清方展』に行きました。
本展は、明治から昭和にかけて活躍した鏑木清方の作品を約110点展示するという大回顧展です。
展示作品のなかでは、長らく行方がわからなくなっていたものを2019年に同館が購入し、話題になった「築地明石町」が、一緒に購入された「新富町」「浜町河岸」とともに展示され、会場内で存在感を放っていました。
また、複数の作品については、画家が自らの作品の出来栄えに応じてつけた一つから三つの星が解説文に記されていて、画家自身の作品への思いを感じることができます。
美人画の名手として知られる鏑木清方ですが、美人画だけでなく、失われゆく、または失われた明治の何気ない風景を描いた風俗画もまた良いものでした。
館から望む大手町方面です。