河鍋暁斎の底力
2021年2月5日 :税理士ブログ
東京駅の東京ステーションギャラリーで開かれていた「河鍋暁斎の底力」展に行ってきました。
河鍋暁斎の展覧会にはチャンスがあれば行くようにしていますが(2015年、2019年)、今回の展覧会は、河鍋暁斎記念美術館が収蔵する素描、下絵、画稿、即興で描かれた席画、絵手本といった完成作品でないものから厳選した作品の展示に絞った珍しい企画でした。
展示概要にあるとおり、生の筆づかいが感じられる作品ばかりで、描き変えられた線もうかがえます。
どれも印象に残る作品でしたが、中でも河鍋暁斎が当時数え年5歳の娘・河鍋暁翠に手本として与えた『柿に鳩 絵手本』からは、画家として、そして父親として後進を育てようとした思いを強く感じました。