常用漢字の追加と漢字かな交ぜ書き
2010年12月14日 :税理士ブログ
先頃告示された新たな「常用漢字表」は、昭和56年以来29年ぶりの改定だそうです。
新たに追加された196文字を眺めていると、漢字かな交ぜ書きから解放される熟語がいくつも見つかります。
思いつくままに挙げると、真摯(真し、かっこ内は交ぜ書き)、破綻(破たん)、痕跡(こん跡)、親戚(親せき)、冥利(みょう利)、語彙(語い)、軽蔑(軽べつ)、溺愛(でき愛)、恣意(し意)、汎用(はん用)、痩身(そう身)、面罵(面ば)、牙城(が城)、危惧(危ぐ)、好餌(好じ)、失踪(失そう)、訃報(ふ報)、含羞(含しゅう)、玩具(がん具)、進捗(進ちょく)、焦眉(焦び)などなど。
常用漢字は、法令、公用文書、新聞、雑誌、放送など一般の社会生活において、現代の国語を書き表す場合の漢字使用の目安を示すものであって、科学、技術、芸術その他の各種専門分野や個々人の表記にまで及ぼそうとするものではないとされていますが、日頃目にすることが多い報道や法令で使われる漢字が追加されることは交ぜ書きの例を見ても歓迎です。
ワープロソフトにはちゃんと、交ぜ書きしない変換と交ぜ書きする変換の2つが組み込まれていることに初めて気づきました。現行ソフトでは、たとえば、「がじょう」の変換候補には「牙城」と「が城」が挙がります。